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Cloud Pak for AIOps | Netcool/OMNIbusのイベントを連携する方法

By Yuchen Wu posted Fri May 24, 2024 07:00 AM

  

IBM Cloud Pak for AIOpsではNetcool / OMNIbusで収集したイベントを、Netcool Connectorを介してAIOpsに連携することができます。

本記事ではイベント連携に必要なNetcool Connectorの設定方法について解説します。

なおAIOpsのバージョンによって名称が異なるケースがあります。本記事ではCloud Pak for AIOps v4.5に準拠して記載しています。

設定方法

メニュー > 定義 > 統合をクリックし、AIOpsと様々なツールとの接続を管理する画面に遷移します。

次に右上の「統合を追加」をクリックし、新しいツールとの接続を作成します。

一度作成されたツールとの接続については、画面中央の各ツールのリンクをクリックすることで設定を確認・変更、データ取得の停止や再開などが可能です。

AIOpsは様々なツールとの接続に対応しているため、接続用のコネクターやプローブも多種多様です。Netcool / OMNIbusとの接続で使うのはIBM Netcool Operations Insight ObjectServer(以下Netcool Connectorと表記)というコネクターになります。

ここで赤枠のIBM Netcool Operations Insight ObjectServerをクリックすることでコネクターの設定画面に遷移します。

Netcool Connectorの設定そのものは下記の3ステップで完了します。設定には以下の情報が必要になります。

  1. ObjectServer 資格情報
  2. プライマリー ObjectServer およびバックアップ ObjectServer のホスト名とポート
  3. (オプション)ObjectServer のカラムのカスタムマッピング

ObjectServerの構成

一つ目の項目ではObjectServerへのトリガーの追加を行います。

追加が必要なトリガーのSQLの内容、導入方法とコマンド等について説明がされており、これらの作業はObjectServer側で実施する必要があります。

コマンドの実行が終わったら「次へ」をクリックし、統合の構成に移ります。

統合の追加

統合の追加では、具体的に接続先のObjectServerの認証情報等を入力していきます。

入力が必要な項目は

  1. 統合の名前
  2. 統合の説明(Discriptionに相当します)
  3. ObjectServerペアの管理者名とパスワード
  4. プライマリーObjectServerのホスト名とポート
  5. バックアップObjectServerのホスト名とポート

になります。

入力したObjectServerに接続できるかどうかについて事前にテストすることも可能です。

必要な項目を入力したら「次へ」をクリックします。

イベント・データの収集

イベント・データの収集では、Netcool / OMNIbusから収集するイベントのカラムなどを設定できます。

Json形式の設定部分を変更することで、カスタムカラム等の情報も取得できるようになります。

カスタムカラムの設定、イベントスキーマーの設定などについてはまた別のBlog記事で紹介したいと思います。

設定を終えたら「完了」をクリックすることでNetcool Connectorの設定は完了となります。

まとめ

以上がNetcool Connectorの設定になります。このようにNetcool Connectorを用いることで比較的容易な設定で既存のNetcool / OMNIbusからイベント情報をAIOpsに連携することができます。

本記事はこちらの記事・動画を参考に日本語化したものです。

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