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IBM TechXchange Dev Day: Virtual Agents
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先週、Turbonomicの新バージョン 8.12.1がリリースされておりますが、この中で一点、基本的なご利用のケースで意識頂いた方がよいと思われる機能追加がありましたので、共有させて頂きます。
以下記載の通り、AWSのコスト情報を採取する為に、これまで利用していた旧来のコストレポートではなく、いわゆる "CUR2.0" のデータが利用可能になりました。
https://www.ibm.com/docs/ja/tarm/8.12.1?topic=notes-whats-new
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2023/11/aws-billing-cost-management-data-exports/
昨年11月にAWSよりリリースされた新しいコストレポートのサービスになります。
また、AWS自身により、旧来のCUR(1.0とかLegacyなどと表現)から、このCUR 2.0 (Data Exporter)への移行が推奨されています。
https://docs.aws.amazon.com/cur/latest/userguide/cur-overview.html
具体的な設定手順については、以下最新のマニュアルをご参照下さい。
https://www.ibm.com/docs/ja/tarm/8.12.1?topic=aws-setting-up-data-export
以下、実際のAWSの画面になりますが、現状、以下の3種類の選択肢からエクスポートが作成可能になっており、"標準データエクスポート"がこのCUR 2.0に該当します。("レガシーCURエクスポート"が、これまで利用されていたいわゆるCUR1.0。なお、"QuickSightを利用する~"については未対応です。)
マニュアルと設定画面については同期が取れておりますので、特に難しいところはないかと存じますが、標準では全てのデータが含まれておりますので、機密性の高いコストデータを削除するとともに、エクスポートのファイルサイズを小さくしたい場合は、マニュアルに記載のクエリに絞って出力させる事も可能です。
作成したCUR2.0のレポートをTurbonomicに取り込ませる部分については、これまでと特に変わりなく"AWS Billing"アカウントの追加で設定可能です。(CUR 1.0の追加と何ら変わりません。指定するバケットのパスが CUR2.0で作成したレポートに変わるのみです)
https://www.ibm.com/docs/ja/tarm/8.12.1?topic=aws-adding-billing-target
※登録頂くS3のバケット名(赤枠)・パス(緑枠)は、S3のディレクトリと比較すると以下のイメージになります。
AWS S3画面:※以下はCUR2.0のエクスポート設定を行った後、24h程度経過した状況。既にdata/metadataのフォルダが作成されています。(設定当初は空になっています)
Turbonomic登録画面:
※なお、設定するIAMユーザーに必要な権限については、現在はポリシー設定の為のjsonファイルそのものがダウンロード可能になっておりますので、こちらもご活用下さい。
https://www.ibm.com/docs/ja/tarm/8.12.1?topic=aws-reference-permissions
以上、今回は最新バージョンでサポートが開始されたAWS CUR 2.0についてご紹介させて頂きました。
引き続き、CUR 1.0もサポートされておりますので、既に1.0をお使い頂いている場合、今すぐに移行する必要はありませんが、将来的にはAWS側の機能の統合などにより、CUR 2.0への移行が余儀なくされるケースがあるかもしれませんので、今後、新規で設定頂く際には是非2.0のご利用をご検討頂ければと思います。
どうぞ宜しくお願いいたします。