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Cloud Operator Days Tokyo 2024 参加レポート

By Shu Adachi posted 25 days ago

  

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日本IBMのカスタマーサクセス足立です。

2024年9月6日 お台場にて開催されたCloud Operator Days Tokyo 2024(以下「CODT」)のクロージングイベントに参加してきました。

日頃さまざまなコラボレーションをしていただいている 日鉄ソリューションズ株式会社 田村さん / Airitech株式会社 久保田さん がこちらのイベントにご登壇されましたので、発表内容とともに当日の様子をご紹介いたします。

イベント情報

Cloud Operator Daysは普段縁の下の力持ちである運用者にスポットライトを当てたイベントで、

  • AIOps

  • 運用苦労話(しくじり,トラシュー)

  • 運用自動化(Dev/Ops, CI/CD, IaC)

  • チームづくり・人材育成

  • パブリッククラウド運用(AWS, Azure, GCPなど)

  • OpenStack

  • 監視・ログ・オブザーバビリティ

と言った複数のテーマで構成されるイベントです。

1次選考として応募者はオンラインで15分の動画を配信し、視聴者の関心が高いものが選考を勝ち抜き、現地で追加の登壇機会が得られます。

今年は総数48本の応募があり、そのうち選考を勝ち抜き現地で開かれたセッション数は24本でした。

イベントの内容

それでは早速各セッションを振り返ります。

まずはAiritech株式会社 久保田さんセッション(10:40ー10:55)の

オブザーバビリティを2つの切り口から実践してみた~トラブルシューティング&インフラコスト最適化~

「緊張しています」とにこやかな久保田さん。

「まずは登壇にあたりサポートしてくれた周りのメンバーをはじめ、イベントを紹介してくれたIBMのCSMメンバーに感謝します」と関係者への感謝の言葉も添えていただきました。

こちらこそいつもありがとうございます!

セッションでは、まずオブザーバビリティー(システムの可観測性)について説明し、それによってユーザーがどのようなメリットを得られるかを解説。

そして、「性能」と「コスト」という2つの切り口からオブザーバビリティを活用してみた結果をご紹介。

性能の切り口ではAPM製品であるInstanaを使ってPOSシステムの性能改善をした事例を紹介。

現場から遅いと問い合わせが来て調査をするも原因特定ができていなかったシステム…

それに対しInstanaを導入してオブザーバビリティを高めることで、詳細な性能データが手に入り根本原因のクエリを特定することに成功。

結果40秒以上もかかっていた処理が数秒にまで短縮されたとのこと。

コストの切り口ではARM製品であるTurbonomicを使ってクラウドコストの最適化をした事例を紹介。

クラウドシフトしたことで適切にインフラ管理をすることが難しくなってきたお客様…

Turbonomicを使ってシステム全体のリソースの過不足を可視化し、利用実績を基に提案された適切なインスタンスタイプを確認・適用することで約$2,000/月のインフラコストを削減することに成功した事例を紹介されました。

まとめとして、システムのオブザーバビリティを向上し、3つの柱(メトリクス・ログ・トレース)を何に使用するかが重要と語る久保田さん。

お客様からも「お調べいただきありがとうございます!」「提案された変更をすぐにでもやりたいと思います!」と感謝の言葉をいただけたそうです!

セッション中、聴講者はご自身のPCで「Instana」や「Turbonomic」を調べられており、紹介事例の注目度の高さが伺えました。

お次は日鉄ソリューションズ株式会社 田村さんセッション(11:20ー11:35)の

とある金融機関システムにて、カーネル初心者がLinuxカーネルコードと格闘しながらeBPFでオブザーバビリティを高めた話

田村さんも「外部イベントへの登壇初めてで、めちゃくちゃ緊張しています。」と緊張のスタート。

まずはオンラインセッションで紹介した内容の振り返り。

そしてクロージングイベントでは動画で省略していたポイントについての補足をしているとのこと。

今回のセッションのキーワードとなる ”スケジュールレイテンシ” や ”eBPF” について図を用いてわかりやすく解説。

eBPFは「深いところを分析するのに便利だが1から作るのは大変」とのことで、パフォーマンスを分析するための既存のツールを探索し “runqslower” を選択するも、いくつかの情報を追加する必要があり追加実装を試みた過程を発表。

オンラインでは、4点の課題のうち1つ目の「CPU番号を合わせて取る話をしたため、この日は残りの3点について細かく解説。

そうして追加実装したツールを本番環境にて動作させ、必要なデータを取ることに成功。

まだ手動でデータの紐付けが必要な部分もあり、「今後より可視化が上手くできると良いなと思った」と語る田村さん。

まとめでは「生成AIやeBPFを活用して、Linuxカーネルと仲良くなろう! 」とセッションは締めくくられました。

クラウドオペレーターアワード2024授賞式

そして、本イベントでは特に優秀なセッションについて賞が贈られました。

今回、賞は全部で6種類!(審査員特別賞(変革編)が2つあるのはミスとのこと)。

上から順に受賞者の発表があり…

なんとお二人とも見事に受賞されました!おめでとうございます🎉
NSSOL 田村さん は 最優秀オペレーター賞🏆(写真左)

Airitech 久保田さん は ヤングオペレーター賞🏆(写真右)

関係者からの一言コメント

イベントへの応募および登壇を終えて、感想を一言いただきました。

NSSOL メンバー

CSMのみなさんとの共同活動の中で今回の様なイベントを知り、登壇の機会や発表内容のブラッシュアップに協力をいただけて感謝しています。

ぜひ他のイベントでも事例発信を積極的にやっていきたいと思っています。

Airitech メンバー

日頃よりカスタマーサクセスのメンバーと密に連携して活動しているおかげで、今回のイベントで発表する機会を得ることができました。

発表内容の準備においても多くのアドバイスをいただき、とても心強かったです。

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