当ユーザーグループは、AIOps製品(Instana, Turbonomic, Cloud Pak for Watson AIOps, IBM SevOne NPM, Flexera One with IBM Observability, IBM Workload Scheduler等)
皆さん、ITインフラの監視や運用負荷ってどうされていますか? クラウドネイティブやコンテナ環境が当たり前になる一方で、複数の監視ツールを使い分けて管理コストが膨れ上がったり、ライセンス体系が複雑だったりと、日々悩みは尽きませんよね。私も日々 Instanaの進化を追いかけているのですが、先日公開されたトルコテレコム(Türk Telekom)のケーススタディがとても興味深かったので、ここで共有してみようと思います。大規模インフラを抱える企業が、どんなメリットを得たのか、一緒に見てみましょう。
トルコテレコム(Türk Telekom)では、これまでリソース消費(メモリ)ベースの課金形態を採用していたため、新しいアプリを投入するたびにコストが増えたり、予想しづらい課金モデルに頭を悩ませていました。そこでInstanaを導入し、ホスト数ベースのライセンスモデルへ切り替え。結果的にライセンス費用を約10%削減することができ、コスト予測の精度も大幅に向上したとのこと。
もうひとつ大きいインパクトが、サービス可用性の70%向上。もともとは複数のAPMツールを使い分けていたため、インシデント発生時に切り替え作業や連携確認の手間が発生し、迅速に対処できないこともしばしば…。しかしInstanaを中核に据えて監視を一元化し、AIによる自動化機能や根本原因分析(RCA)の仕組みを活用することで、障害対応のスピードと正確性が上がり、サービス全体の安定稼働に寄与しました。
Instanaの自動ディスカバリやAI分析機能を使うと、複雑化するクラウドネイティブアーキテクチャやコンテナ環境でも、関連するリソースを素早く検出して依存関係を可視化してくれます。たとえば、Kubernetesなどを使ったマイクロサービス環境では、サービス同士の依存関係が動的に変化しがち。そこでInstanaのダッシュボード上でリアルタイムに状況を把握でき、根本原因が特定しやすくなるのは非常に助かりますね。IT部門としては、定型的・反復的な障害対応をAIに任せられるので、より戦略的な業務に集中できるというわけです。
トルコテレコム(Türk Telekom)のケーススタディは、Instanaがもたらす「コスト削減」「可用性向上」「運用負荷軽減」を端的に示してくれています。特に大規模なITインフラやクラウドネイティブ化の進む組織にとって、リソース消費ベースの課金モデルがもたらすコスト不透明性の問題は深刻です。そこをホスト数ベースにしてコストを“見える化”し、さらにAIを活用して障害対応をスピードアップさせる手法は、これからのDevOpsやシステム運用のスタンダードになりつつあるのではないでしょうか。
※公式の日本語ページはこちらからご覧いただけます。私のブログでは、Instanaを追いかけている立場から「なぜホスト数ベースが有効なのか」「PoCの重要性」などにフォーカスしてまとめていますので、詳細な背景や他の数値データに興味がある方は公式ページも併せてチェックしてみてください。
Copy