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コミュニティメンバーインタビュー#1 頼伊汝さん

By HAYATE TAKADA posted Thu December 12, 2024 08:48 PM

  

watsonx User Groupコミュニティメンバーにスポットライトを当て、仕事内容やキャリア観などを自由に語っていただくインタビューシリーズ。

記念すべき第1回は、Data & AI事業部 テクニカルセールスとしてご活躍中の頼 伊汝(らい いる)さんにお話を伺いました。

  • 入社時期と当時のお仕事内容について教えて下さい。

    2013年にIBMへ入社し、当初はシステムアーキテクトとして配属されました。

  • IBMとの出会いのきっかけはなんですか?

    企業をリサーチする中で、自分の専門分野と関連性があり、かつグローバルなキャリアや多様な取り組みが可能そうだと感じたことが決め手でした。実際にIBMを選んで正解だったと思っています。私が入社して23年後にAIが台頭し、企業で本格的な導入が検討されるようになりました。当時は社内でAI専門家がまだ少なかったため、自分の知識が非常に活かせる環境でした。

  • 当時はどのような業務を行っていたのですか?

    お客様向けにDesign Thinkingのワークショップを実施し、そこから生まれたアイデアをMinimum Viable ProductMVP)として具現化する取り組みを行っていました。

  • 学生時代からAIに関わっているとお聞きしましたが?

    AIには10年以上関わっていますが、常に初心者のつもりでいるよう心がけています。AIの世界は数年で劇的に様変わりするため、慢心せず、日々最新情報をキャッチアップしています。

  • 印象に残ったプロジェクトを教えてください。

    辛子明太子で有名なやまやコミュニケーションズ様向けのプロジェクトです。辛子明太子に加工する前の「たらこ」の等級を判定するAIを開発しました。

  • たらこの等級はどのように判断するのでしょうか?

    表面の血筋や色味、ハリ感など様々な要素を総合的に見て判断します。相手は生モノなので、一般的な部品検品よりも多種多様なパターンが発生し、難易度が高かったです。どこに注目すべきかお客様とディスカッションを重ね、詰めていきました。非常にパッション溢れるお客様で、何度も追加のデータを収集いただいたり、検証プロセスを共に進めていただいたことが印象深かったですね。たらこの等級判別経験を持つAIエンジニアは稀だと思うので、非常にユニークな経験となりました。

  • 話がちょっと逸れますが、プライベートではどのように過ごされていますか?
    絵を描いたり、公園巡りをしたり、本を読んだりしています。絵は1枚仕上げるのに半年かけることもあります。(実物を拝見しましたが、非常に丁寧に描き込まれていました。ご本人は「恥ずかしい」とのことで非公開だそうです

  • おすすめの公園はありますか?

    井の頭公園や石神井公園がお気に入りです。自然からエネルギーをもらえる気がするんです。以前は奥多摩にも良く足を伸ばしていました。

  • 仕事の話に戻りますが、watsonxの魅力を教えてください。

    watsonxに携わる以前は、ChatGPTClaudeなど、クローズドなLLMしか触れていませんでした。一方でwatsonxには多くのオープンなLLMを扱っている点が魅力的です。かつてはクローズドモデルに優位性が見られましたが、その差は急速に縮まり、オープンモデルがその強みを発揮しつつあります。オープンなLLMは、コミュニティを巻き込んだ進化が続くことで、これまでにない速度と多様性で能力を拡張し、大きなポテンシャルを秘めていると思います。
    直近では「InstructLab」という新機能がリリース予定で、これはIBM独自の強みです。GUI上で企業のドキュメントから学習用データを生成し、ファインチューニングまでGUI上で完結できるため、自社データを使った独自LLMを作るハードルを下げてくれます。

  • 最後にwatsonxユーザーにメッセージをお願いします。

    LLMwatsonxに関わる皆さんとぜひこのビッグウエープに乗って面白いことを展開してゆきたいです。

インタビューアーからの一言
絵を描くのも見るのも好きな頼さん、一緒に美術館に行ったことがあるのですが、ひとつの作品を見るのに私の10倍くらい時間をかけていました。

インタビュー・執筆: Data & AI 事業部 テクニカルセールス 高田 颯

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