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IBM TechXchange Dev Day: Virtual Agents
Join us 23 January from 11 AM - 6 PM ET as over 30 speakers from IBM and key AI industry leaders discuss the latest AI trends.
watsonx User Groupコミュニティメンバーにスポットライトを当て、仕事内容やキャリア観などを自由に語っていただくインタビューシリーズ。
記念すべき第1回は、Data & AI事業部 テクニカルセールスとしてご活躍中の頼 伊汝(らい いる)さんにお話を伺いました。
2013年にIBMへ入社し、当初はシステムアーキテクトとして配属されました。
企業をリサーチする中で、自分の専門分野と関連性があり、かつグローバルなキャリアや多様な取り組みが可能そうだと感じたことが決め手でした。実際にIBMを選んで正解だったと思っています。私が入社して2、3年後にAIが台頭し、企業で本格的な導入が検討されるようになりました。当時は社内でAI専門家がまだ少なかったため、自分の知識が非常に活かせる環境でした。
お客様向けにDesign Thinkingのワークショップを実施し、そこから生まれたアイデアをMinimum Viable Product(MVP)として具現化する取り組みを行っていました。
AIには10年以上関わっていますが、常に初心者のつもりでいるよう心がけています。AIの世界は数年で劇的に様変わりするため、慢心せず、日々最新情報をキャッチアップしています。
辛子明太子で有名なやまやコミュニケーションズ様向けのプロジェクトです。辛子明太子に加工する前の「たらこ」の等級を判定するAIを開発しました。
表面の血筋や色味、ハリ感など様々な要素を総合的に見て判断します。相手は生モノなので、一般的な部品検品よりも多種多様なパターンが発生し、難易度が高かったです。どこに注目すべきかお客様とディスカッションを重ね、詰めていきました。非常にパッション溢れるお客様で、何度も追加のデータを収集いただいたり、検証プロセスを共に進めていただいたことが印象深かったですね。たらこの等級判別経験を持つAIエンジニアは稀だと思うので、非常にユニークな経験となりました。
井の頭公園や石神井公園がお気に入りです。自然からエネルギーをもらえる気がするんです。以前は奥多摩にも良く足を伸ばしていました。
watsonxに携わる以前は、ChatGPTやClaudeなど、クローズドなLLMしか触れていませんでした。一方でwatsonxには多くのオープンなLLMを扱っている点が魅力的です。かつてはクローズドモデルに優位性が見られましたが、その差は急速に縮まり、オープンモデルがその強みを発揮しつつあります。オープンなLLMは、コミュニティを巻き込んだ進化が続くことで、これまでにない速度と多様性で能力を拡張し、大きなポテンシャルを秘めていると思います。直近では「InstructLab」という新機能がリリース予定で、これはIBM独自の強みです。GUI上で企業のドキュメントから学習用データを生成し、ファインチューニングまでGUI上で完結できるため、自社データを使った独自LLMを作るハードルを下げてくれます。
LLMやwatsonxに関わる皆さんとぜひこのビッグウエープに乗って面白いことを展開してゆきたいです。
インタビューアーからの一言絵を描くのも見るのも好きな頼さん、一緒に美術館に行ったことがあるのですが、ひとつの作品を見るのに私の10倍くらい時間をかけていました。
インタビュー・執筆: Data & AI 事業部 テクニカルセールス 高田 颯