HMCに新しいサービスパックが提供されています。
このサービスパックに伴い、新規UIや新たな機能が追加されています。
新規UIの実装について
HMCは2022年の12月から新規UIが追加となっており、操作感に戸惑っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
現在は、旧UIと切り替えて使えるため、慣れない方は旧UIを使っても良いかと思います。
※ 切り替え方法は以下の通りです。
- 画面右上のユーザーアイコンをクリック
- 「古いダッシュボードに切り替え」をクリック
新たなUIへの変更箇所について
新しい画面が追加されていますが、旧画面のウィンドウをそのままになっている画面が存在します。
今回のアップデートで、その一部の画面が新しいUIに適用されています。 (一部、旧UIのままの画面もあります。)
新しくなっている画面には、「Update」と記載されます。
例えば、「システムの電源オフ」は下の画像のように変わっています。
以前のUIよりもレスポンスが早く、わかりやすい操作感になったように感じます。
新規追加機能
今回のアップデートには、いくつか新機能が含まれています。
新機能には、「新規」と表示されています。
環境ダッシュボード
今回のアップデートで「新規」表記で追加されている機能は上記の「環境ダッシュボードの表示」です。
「環境ダッシュボードの表示」を選択すると、以下のようなウィンドウが表示されます。
サーバーごとの使用電力量や炭素フットプリントなどが表示されます。
右上の「エクスポート」ボタンをクリックすると、JSONもしくはCSVの形式で出力できます。
HMCのコマンド `chpcm` を使うことで、電力使用効率(PUE)と炭素強度の値を変更することも可能です。
それぞれ、電力使用効率 = 1.5 , 炭素強度 = 0.25 がデフォルトの値になっています。
`lspcm` で現在の設定値も確認可能です。
KVMの設定項目
新たなサービスパック及び、最新のサーバーファームウェア (MM1060_064) では、LPAR内でKVMを使えるようになりました。
画像のように、最新のファームウェアを適用したサーバー上のLPARで「詳細設定」を開くと「KVM対応」のチェック項目が表示されるようになります。
この項目にチェックを入れることで、KVMを構築可能なLPARとして利用できます。