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#130【z/OS V2R4/V2R5/3.1変更点】 IGD17002Iメッセージの追加出力に伴う考慮事項

  

※この情報は、#08920231月発行)の追加情報です。

#089z/OS V2R4/V2R5変更点】 DFSMS IGD17002Iメッセージの出力先(コンソール、ハードコピー・ログ追加)

https://community.ibm.com/community/user/ibmz-and-linuxone/blogs/shigeki-kimura1/2023/01/17/sharing-zos-upgrade-info-by-professor-kimura-089j

従来、SMS管理有無によらず、DASDデータセットを作成する際、対象ボリューム上の「VTOC」(DSCB)、または、「VTOC INDEX」(VIR)が不足している場合に出力されるIGD17002Iメッセージは、その宛先が、JOBLOGJESYSMSG)、TSOスクリーン(TSO PROFILE WTPMSG指定時のみ)に限定されています。

※コンソール、ハードコピー・ログ(SYSLOG/OPERLOG)などには出力されないため、例えばメッセージ自動化の観点で課題

■非SMS管理DASDボリュームで、「VTOC」(DSCB)不足の発生例(z/OS V2R4

z/OS 3.1の変更点】

z/OS 3.1では、前述のバッチジョブ、ISPF OPT3.2によらず、省略時解釈として、コンソール、JOBLOGJESMSGLG)、ハードコピー・ログ(SYSLOG/OPERLOG)向けに、IGD17002Iメッセージ(マルチラインWTO: 宛先コード2)が追加出力されます。

※従来のIGD17002Iメッセージ出力は継続

※ハードコピー・ログに表示されるジョブ番号 ・・・ バッチジョブの場合(JOBnnnnn/Jnnnnnnn)、ISPF OPT3.2の場合(TSUnnnnn/Tnnnnnnn

PARMLIB(IGDSMSxx)メンバーによる、「SUPPRESS_SMSMSG(YES,IGD17002I)」パラメータ明示指定、あるいは、SETSMS SUPPRESS_SMSMSG(YES,IGD17002I)コマンドにて、IGD17002Iメッセージの追加出力を抑止することが可能です。

※「SUPPRESS_SMSMSG(YES,IGD17002I)」指定の場合、機能変更前に出力されていたIGD17002Iメッセージは抑止対象外 ・・・ 従来挙動を踏襲

■同様な機能変更は、DFSMS APAR OA63721(対象: z/OS V2R4V2R5)でも行われました。

z/OS 3.1の挙動例】

SETSMS SUPPRESS_SMSMSG(YES,IGD17002I)コマンドによる制御

■機能活動化有無によるJOBLOG/SYSLOGへのIGD17002Iメッセージ出力

SMS環境における考慮事項】

SMS管理のDASDデータセット作成が失敗した際に出力されるIGD17279Iメッセージでは、「VTOC」(DSCB)、または、「VTOC INDEX」(VIR)不足の理由で非選択となったボリュームがストレージ・グループ内にある場合、そのボリューム総数が示されます。

※「VIR不足」(VTOC INDEX)のボリューム数

IGD17279I n VOLUMES WERE REJECTED BECAUSE OF NO ROOM IN VTOC OR INDEX (041C041B)

※「DSCB不足」(VTOC)のボリューム数

IGD17279I n VOLUMES WERE REJECTED BECAUSE OF NO ROOM IN VTOC OR INDEX (041B041D)

z/OS 3.1、あるいは、APAR OA63721PTF適用後(z/OS V2R4V2R5)は、従来のIGD17279Iメッセージに加え、非選択となったボリュームを示すIGD17002Iメッセージ群がコンソール、ハードコピー・ログなどに同時出力されます。(省略時解釈)

IGD17279Iメッセージで示される対象ボリューム数(n)によっては、IGD17002Iメッセージの多量出力を伴う可能性あり

【関連情報】 ※z/OS 3.1事例

■対象ボリューム上の「VTOC」(DSCB)、または、「VTOC INDEX」(VIR)不足を示すIGD17002Iメッセージが単独で出力された場合、実際にどちらが該当しているのかは、次のような方法で調査可能です。

VTOCの状況は、ISPF OPT3.4 VVTOC Summary Information)でも確認可能

(方法①)PGM=IEHLISTユーティリティーのLISTVTOCコマンド

SYSPRINT出力量を抑えるには、DSNAMEパラメータ指定を行わず、かつ、DUMP/FORMATパラメータを共に省略します

(例)LISTVTOC VOL=3390=SYSWKA

(方法②)PGM=IDCAMSユーティリティーのDCOLLECTコマンド

※出力量を抑えるには、NODATAINFOパラメータを明示指定することで、「レコード・タイプ V(ボリューム・インフォメーション)」のみを取得します

(例)DCOLLECT OFILE(OUTDS) NODATAINFO VOLUME(SYSWKA)

(方法③)ISMFの「VOLUME LIST」(DGTLGP32パネル)

ISMF 2Volume)➡ 1DASD)➡ 「VOLUME SELECTION ENTRY PANEL」(DGTDVVA1パネル)で必要情報を入力

(例)「2  Generate a New List from Criteria Below」の「Volume Serial Number」選択肢で「SYSWKA」を指定 ・・・ 非SMS管理を想定

VTOC/VTOCIXのサイズ拡張に関しては、下記リンク先の情報が参考になります。

How do I increase the size of my VTOC and/or VTOCIX?

https://www.ibm.com/support/pages/node/6850899

以上