従来、SMS管理有無によらず、DASDデータセットの作成時に「VTOC」、「VTOC INDEX」のパンク(FULL)が発生した場合、JOBLOG、TSO/Eスクリーン上にIGD17002Iメッセージを出力しますが、コンソール、ハードコピー・ログ(SYSLOG/OPERLOG)向けには何も出力されません。 ・・・ 例えばメッセージ自動化の観点で課題
※「MVSシステム・メッセージ」マニュアルには、IGD17002Iメッセージの解説として以前から「宛先コード - 2」という記載あり
■z/OS V2R4環境の事例 ※非SMS管理DASDボリュームの「VTOC」パンク発生時
【機能変更点】
■DFSMS APAR OA63721 (対象: z/OS V2R4、V2R5)
■前述①(バッチジョブ)、②(ISPF OPT3.2)どちらの場合も、省略時解釈として、コンソール、ハードコピー・ログ(SYSLOG/OPERLOG)向けに、IGD17002Iメッセージが出力されます。
※従来のIGD17002Iメッセージ出力は継続 ・・・ 今回の変更はメッセージの追加出力
※SYSLOGに表示されるジョブ番号 ・・・ ①の場合(JOBnnnnn、Jnnnnnnn)、②の場合(TSUnnnnn、Tnnnnnnn)
【考慮事項】
■従来同様、IGD17002Iメッセージを追加出力しないためには、PARMLIB(IGDSMSxx)メンバーにて、次のようなパラメータ指定が可能です。 ※SETSMSコマンドでも制御可能
SUPPRESS_SMSMSG(YES,IGD17002I)
■機能変更後は、IGD002I、IGD031Iメッセージ出力に含まれる「SUPPRESS_SMSMSG」情報として、IGD17002Iメッセージに関して有効な「NO/YES」パラメータ値が新たに表示されます。(省略時値: NO)
※z/OS V2R5環境の表示例(機能変更前)
【追加情報: 2023/03/30】
■z/OS V2R5環境の表示例(機能変更後)
【追加情報: 2023/04/02】
■「SUPPRESS_SMSMSG」パラメータによるIGD17002Iメッセージ出力の抑止対象は、コンソール、ハードコピー・ログ(SYSLOG/OPERLOG)に限定されます。
※「SUPPRESS_SMSMSG(YES,IGD17002I)」パラメータ指定を行うことで、APAR OA63721適用前の挙動が継続可能
【追加情報: 2024/06/17】
#130【z/OS V2R4/V2R5/3.1変更点】 IGD17002Iメッセージの追加出力に伴う考慮事項
https://community.ibm.com/community/user/ibmz-and-linuxone/blogs/shigeki-kimura1/2024/06/17/sharing-zos-upgrade-info-by-professor-kimura-130j
以上