z/OS V2R5では、「VCC」(Virtual-Concurrent-Copy)の「代替PARMLIBサポート」(新機能)提供に伴い、「VCC」の利用有無によらず、また論理PARMLIB連結内の「ANTMIN00」メンバー存在有無によらず、システム初期設定時に行われるANTMAINアドレス空間の開始時に「HLQ.ANTMAIN.PARMLIB」、あるいは「SYS1.ANTMAIN.PARMLIB」データセットを探索します。
※参照情報
#048【z/OS V2R5変更点】 ANTMAINアドレス空間の開始時に出力される新規メッセージ
【z/OS V2R3/V2R4の変更点】
■z/OS V2R5(上記)と同様な新機能が、z/OS V2R3、V2R4に対しても、DFSMS APAR OA63390 にて提供されました。(2022年10月)
【考慮事項①】 ※論理PARMLIB連結内に「ANTMIN00」メンバーが存在する場合
■ANTMAINアドレス空間の開始時には、「ANTMIN00」メンバーで指定された「HLQ」パラメータ指定値、あるいは省略時値の「SYS1」を利用して、「HLQ.ANTMAIN.PARMLIB」、「SYS1.ANTMAIN.PARMLIB」どちらかのデータセットを探索します。
■データセットが存在しない場合、次のようなIKJ56228Iメッセージ(宛先コード 11)を出力しますが、新機能を利用しない環境では正常な挙動であり、メッセージ出力は無視可能です。
※「SYS1」指定が有効な場合
IEE252I MEMBER ANTMIN00 FOUND IN SYS1.IBM.PARMLIB
ANTI1020I PARAMETERS FOUND IN MEMBER ANTMIN00 OF DATA SET SYS1.PARMLIB+ HAVE BEEN APPLIED
IKJ56228I DATA SET SYS1.ANTMAIN.PARMLIB NOT IN CATALOG OR CATALOG CAN NOT BE ACCESSED
【考慮事項②】 ※論理PARMLIB連結内に「ANTMIN00」メンバーが存在しない場合
■ANTMAINアドレス空間の開始時には、省略時値の「SYS1」を利用して、「SYS1.ANTMAIN.PARMLIB」データセットを探索します。
■データセットが存在しない場合、次のようなIKJ56228Iメッセージ(宛先コード 11)を出力しますが、新機能を利用しない環境では正常な挙動であり、メッセージ出力は無視可能です。
ANTI1003E MEMBER ANTMIN00 NOT FOUND IN DATA SET SYS1.PARMLIB+
IKJ56228I DATA SET SYS1.ANTMAIN.PARMLIB NOT IN CATALOG OR CATALOG CAN NOT BE ACCESSED
以上