z/OS V2R5製品の一般利用開始(2021年9月30日)以降、現時点(2022年1月)では、z/OS V2R5 ServerPacとして、導入方法が異なる下記「2種類」のパッケージが選択可能です。
①「z/OSMF ServerPac」 ・・・ 「z/OSMFソフトウェア管理(Software Management)」タスクを利用して導入する「PSI (Portable Software Instance)形式」の新しいServerPac
②「従来型ServerPac」 ・・・ 「CustomPacダイアログ」を利用して導入する伝統的なServerPac
【②「従来型のServerPac」全般のサンセットに向けた発表】
■2021年3月の発表(開発意向表明)で、②「CustomPacダイアログ」を利用して導入する「従来型ServerPac」全般が、2022年1月をもってサポート終了(導入方法として選択不可)になる計画が明らかになりました。
※発表資料A参照
■一方、①「z/OSMF ServerPac」では、②「従来型ServerPac」で利用可能な「データセットのマージ機能」が現在サポートされておらず、2021年7月の発表(z/OS V2R5)で「開発意向表明」が出されました。このため、「データセットのマージ機能」が必要な場合は、②「従来型ServerPac」を引き続き発注、導入する必要があります。
※発表資料B参照
■このような背景から、②「従来型ServerPac」全般のサンセット(2022年1月に当初計画)を一旦延期するという発表(開発意向表明)が、2021年11月23日付けで行われました。
※発表資料C参照
【開発意向表明(2021年11月23日付)のサマリー】
■「z/OSMFソフトウェア管理」タスクにおける「データセットのマージ機能」は、APAR PH42028のPTFを通じて、2022年4月に利用可能となる計画
■「データセットのマージ機能」の利用を継続可能とするため、②「CustomPacダイアログ」にて導入する「従来型ServerPac」全般のサンセット(当初2022年1月に計画)を一旦延期
■「z/OSMFソフトウェア管理」タスクが「データセットのマージ機能」をサポートし、かつ、①「z/OSMF ServerPac」が該当機能を利用可能にするまでの間、導入方法として②「従来型ServerPac」が引き続き選択可能
■①「z/OSMF ServerPac」による「データセットのマージ機能」がいつ利用可能になるか、および、②「従来型ServerPac」による導入方法のサポート終了計画に関しては、2022年第2四半期に改めて発表予定
■「データセットのマージ機能」を必要としない場合は、①「z/OSMF ServerPac」による導入方法の利用を強く推奨
■①「z/OSMF ServerPac」による導入で「データセットのマージ機能」を利用したい場合は、該当機能がサポートされるまで発注を見合わせる、あるいは、②「従来型ServerPac」が利用可能
【追加情報: 2022/04/10】
■「z/OSMFソフトウェア管理」タスクにおける「データセットのマージ機能」は、APAR PH42028のPTFを通じて、3月下旬に利用可能となりました。
【追加情報: 2022/05/17】
■2022年5月16日付で公開された最新情報(開発意向表明の続報)については、こちらを参照ください。
【追加情報: 2022/06/23】
■2022年5月16日のプレ発表に続き、「従来型ServerPac」全般のサポート終了に関する正式アナウンスが2022年6月21日付けで行われました。(内容はプレ発表と変わりません)
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/5/760/ENUSJP22-0255/index.html IBM z/OS V2.5 2Q 2022 enhancements IBM Japan Software Announcement JP22-0255 June 21, 2022 z/OSMF ServerPac Update (一部抜粋) The CustomPac Dialog installation method choice from Shopz is planned to be removed on July 10, 2022. After July 10, 2022, IBM intends that any ServerPac for z/OS, IBM CICS, IBM Db2®, IBM IMS, or program products ordered through Shopz will be packaged and installable only with z/OSMF.
※下記リンク先は日本語版の発表レターです https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/5/760/JAJPJP22-0255/index.html |
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