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現場の“守り神”Maximo、そして“守る力”を引き出すFusionの話

By Masato Kumakura posted 9 days ago

  

現場の“守り神”Maximo、そして“守る力”を引き出すFusionの話

〜Maximo 担当若手 Techの悩み相談から始まる対話形式ブログ〜

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【登場人物】

🐥:Maximo若手

🐢:Maximoベテラン

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🐥:先輩、ちょっと相談させてもらってもいいですか?
🐢:もちろん、どうしたの?
🐥:最近、Maximoの提案をする中で「バックアップとか災害対策とかはどうなってるの?」ってよく聞かれるんです。

Maximo自体は設備の点検記録や保守履歴、作業指示などを一元管理できる設備保全管理システムなんですけど、インフラ側の話になるとちょっと自信がなくて……。
🐢:それはいい質問だね。Maximoは、現場の設備が「いつ、どこで、どんな点検や修理を受けたか」を記録して、次に何をすべきかを教えてくれる、いわば“現場の記憶”なんだ。

Maximoのデータって、実はとても「壊せない」

🐥:“現場の記憶”……?
🐢:そう。例えば製造業なら設備のダウンタイム、インフラ業なら公共サービス停止にも直結する。さらに Maximo は ERP や生産管理システムなど周辺システムとも API で密接に連携しているから、ひとたび止まれば連携先まで連鎖的に業務が止まってしまう。 つまり、止めてはいけない、消してはいけないデータの塊なんだ。

もしその“記憶”が突然消えてしまったら、どうなると思う?

たとえば、どの機械が次に点検が必要か分からなくなる。過去の修理履歴も消えて、同じトラブルを何度も繰り返すかもしれない。最悪の場合、設備が故障して生産ラインが止まり、納期に間に合わなくなる。周辺システムへの連携も断たれ、発注や在庫管理まで滞れば、サプライチェーン全体に波及してしまう。 つまり、売上にも直結する問題なんだよ。

🐥:なるほど……。その大事なデータの“守り”の部分、何か良い方法はあるんですか?

Maximoのデータって、ただの記録じゃなくて、現場を止めないための“命綱”みたいなものなんですね。
🐢:その通り。だからこそ、その大事なデータをどう守るかが、これからの提案ではとても重要になってくるんだ。

Fusionで実現する「止まらないMaximo」

🐢:そこで登場するのがIBM Fusion。これは、Maximoのような大規模アプリを止めずに支えるための基盤なんだ。
🐥:FusionってOpenShiftと一緒に動くやつですよね?でも何がそんなにいいんですか?
🐢:Fusionには、バックアップ・災害対策・暗号化など、データ保護に必要な機能が最初からパッケージ化されてる。そして特に便利なのが「Maximo専用のバックアップレシピ」。

“一貫性のあるバックアップ”を、手間なく実現!

🐥:レシピって……料理みたいですね?
🐢:そうそう(笑)。MaximoのDB2やKafkaなどの構成要素を、正しい順番・方法でバックアップ&リストアするための運用テンプレートがGitHubで公開されてる。これを使えば、ゼロからスクリプトを書く必要がない。

📝 👉 Maximoバックアップレシピを見る

🐥:それってつまり、“誰でも確実に正しくバックアップできる”ってことですよね。現場ではすごく助かります!
🐢:その通り。そしてこのレシピは、ROKS(Red Hat OpenShift on IBM Cloud)や ARO(Azure Red Hat OpenShift)、ROSA(Red Hat OpenShift on AWS)など、さまざまなマネージド OpenShift 環境でも使えるように設計されているんだ。どのプラットフォームでも一貫性のあるバックアップ運用ができるから、クラウドでもオンプレでも安心して活用できるよ。

もし災害が起きたら?

🐥:でも、地震とかで拠点ごと止まったら……どうなっちゃうんですか?
🐢:Fusionは、複数のアベイラビリティゾーン(AZ)にまたがって冗長構成が取れるようになっていて、別の拠点からの復旧が可能。クラウドだけじゃなくオンプレでも実現できる。さらに、“Call Home”機能でIBMサポートに自動通知まで飛ぶからIBMから障害の通知が来ることもあるよ。
🐥:もう“備えあれば憂いなし”ですね!

Fusion HCIで、すぐに始められるMaximo基盤

🐢:さらに、ハードウェア込みで提供される「Fusion HCI」なら、OpenShiftの環境も一式まとめて提供されるから、コンテナの基盤構築もすぐにできる。
🐥:たしかに、Maximoって今はすでにコンテナ前提のアプリケーションですもんね。でも、その“コンテナ基盤”自体を用意するのが結構大変って聞いたことあります……。
🐢:そう、そのとおり。Maximoの導入にはOpenShift環境が必須だけど、オンプレでこれを一から構築・設計するのはかなりの工数と専門知識が必要なんだよ。
🐥:そこをFusion HCIが丸ごと担ってくれるわけですね?
🐢:そう!Fusion HCIは、ハードウェア・仮想基盤・OpenShiftのセットとバックアップを含めたデータ保護があらかじめ統合された状態で提供されるから、最短距離でMaximoのインフラが整う。「アプリケーションに集中したい」お客様には特に大きなメリットになるんだ。
🐥:なるほど……Maximoを導入したいけど、インフラ構築の手間で足踏みしていたお客様には、ぴったりの選択肢ですね!

 

 

まとめ:Maximo × Fusion、BP様へのメッセージ

Maximoを提案する皆さまへ。
保全の仕組みは万全でも、「それを守る基盤」も同じだけ大切です。

✅ Maximo専用のバックアップレシピが用意されていて安心
✅ Fusion HCIでコンテナ基盤の導入が驚くほどスムーズ
✅ 災害対策も“最初から備わっている”

「MaximoとFusionをセットで提案する」という視点は、エンドユーザーへの信頼と安心感の提供にもつながります。
Fusionについてさらに詳しく知りたい方は👉[ストレージチームのブログはこちら!]

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