IBM TechXchange Japan Storage User Community

Japan Storage User Community(以降 JSUC と略記)とは、IBM System Storage 製品に関して、ユーザー間や日本IBMおよびビジネス・パートナーの専門家と連携し、ストレージについて学び、アドバイスやベストプラクティスを仲間と共有し、製品やコミュニティー・イベントに関する情報を得るためのものです。

どなたでも自由にご参加いただけますが、情報提供については主として日本アイ・ビー・エム(株)およびその関連会社の社員が行います。 ご要望に応じてお客様あるいはビジネス・パートナー様にも情報提供にご参加いただけますので管理者までご連絡ください。(short URL: https://ibm.co/3fV3qzE

JSUCへの登録ガイドはこちらです。

JSUC は、IBM Storage Community 配下に多数作成されている世界各国ユーザー・グループの一つとして運営されています。

注: 当該グループ上でご紹介する情報は、日本アイ・ビー・エム(株)が必ずしも正式なレビューを行ったものではありません。


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SVC/Storwize/FlashSystemのボリュームの優先ノードについて

By Keitaro Imai posted Tue August 25, 2020 05:24 AM

  
タイトルの製品群において、すごく基本的なことなんですが、意外と見落としがちな点として、優先ノードという設定があります。
これらの製品は偶数個のノードでクラスターを構成しています。(最大8ノード)
ボリュームを作成すると、このクラスター内のいずれか1つのノードからのみI/Oが行われます。そのノードが優先ノードと呼ばれます。
たまに、デカイボリュームを1つ作ってサーバーに見せていたりするシステムがあったりするんですが、この場合優先ノード以外はI/Oを行わないので、遊んでいる状況になってしまいます。
つまりノード全体の性能として本来出せる能力の、ノード数分の1しか出せないという事になります。


従って、ボリュームを作る際には必ず最低でもノードの数ぶん作って、それぞれを均等にノードに割り当てたほうが良いでしょう。
クラスターを構成するノードのペアはI/O Groupと呼びますが、複数のI/O Groupがある場合は、各I/O Groupを均等に使用できるようにボリュームの配置も意識してください。
また、偶数個作っていたとしてもボリュームによって負荷の偏りがあったりしますので、ノードに負荷が偏っている場合は、優先ノードを変更するなども検討したほうが良いでしょう。
1つのI/O Group内の優先ノード変更はIO無停止で可能ですが、IO Groupを跨った優先ノードの変更はNon Disruptive Volume Move(NDVMといいます)という機能に対応しているデバイスドライバーを使用しているサーバーのみ可能です。
NDVMが使用可能なプラットフォームは以下のサポートサイトから確認可能です。
SVC
Storwize
FlashSystem
1つのI/O Group内での優先ノードの変更はmovevdiskコマンドのみで実施可能です。


I/O Groupを跨った優先ノードの変更の場合は、caching I/O Groupとaccess I/O Groupの変更が必要です。それぞれは以下のようなGroupになります。
caching I/O Group:    サーバーからの I/O 処理を実施する I/O グループ    
access I/O Group:    サーバーからパスを認識、構成できる I/O グループ
1.access I/O Groupの追加(addvdiskaccess)
2.新caching I/O Groupへの変更(movevdisk)
3.サーバー側でのパス認識(cfgmgr、再スキャンなど)
4.access I/O Groupの削除(rmvdiskaccess)
5.OS上で旧access I/O Groupへのパス削除(rmpathなど)

思ったよりもパフォーマンスが出ていないということがある場合は、この点にも着目しておいてください。
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