講演概要
AIは人々の可能性を広げるのか、それとも新たな格差を生み出すのか?
全体テーマとして「AIの進化とデジタル格差」を掲げ、2人のスピーカーがそれぞれ違った角度からAIや情報技術が社会にもたらす可能性と課題を探ります。
皆さんもぜひ、講演、そして講演中の「問い」を通じてAIとデジタル格差について考えてみてください。
講演ガイド:2つの講演の位置付け
そもそもの全体テーマをなぜ「AIの進化とデジタル格差」としたのか、そしてアプローチの違う2つの講演の位置付けなど、2つの講演をより有意義に視聴するための講演ガイドです。
<スピーカー>
柴田 英喜
日本アイ・ビー・エム株式会社
インタラクティブ・エクスペリエンス事業
デザイン理事
講演#1
「超高齢社会を支える情報技術の可能性」
超高齢社会が進むなかで、高齢者と情報技術の課題と可能性は今後どう変わり得るか?
「デジタル格差」の実態やその背景に目を向けながら、高齢者にも使いやすい技術や支援のあり方を問い直します。さらに、AIやVRといった最新技術がもたらす可能性を通じて、誰もが無理なく社会とつながり続けられる未来像を考えます。
<3つの問い>
以下の問いを意識しながら視聴し、視聴後はご自身で、あるいは同僚や友人とこの3つの問いについてぜひ議論してみてください。
- 問1) これからのUXの進むべき先はどうあるべきか?
- マジョリティに最適化されたUXなのか、あるいはインクルーシブなUXに進むべきなのか?
- それはユニバーサルなUIになり得るのか?
- 問2) 進化するITが、デジタルデバイドを越える?
- AIや新しいITは、デジタルデバイドを解消するのか。
- それとも、新たな格差を生み出すのか。
- 問3) 5年後、10年後、私たちはどのように情報にアクセスしているのか?
- スマホの次の“情報の入り口”は何か?
- 高齢者が社会とつながり続けるために、どのようなデジタル・プラットフォームが必要か?
<スピーカー>
行木 陽子 様
中央大学 特任教授、博士(生命科学)
日本IBMにおいて技術理事として、AIテクノロジーを活用したワークスタイル変革およびデジタルトランスフォーメーション(DX)を牽引。その後、中央大学 特任教授に着任し、産学連携によるビジネス・プロジェクト講座やAI/データサイエンス講座を担当。実社会の課題解決につながる実践的教育を推進。
研究面では、超高齢社会におけるデジタルインクルージョンを主要テーマとし、高齢者のデジタル・デバイド解消、継続的学習支援、デジタル・コミュニティ参画などを通じて、QoL向上と社会参加の促進を目指す。あわせて、女性技術者・研究者の育成支援や女性活躍推進にも尽力。
足利銀行 社外取締役、平和堂 社外取締役、NPO法人日本女性技術者フォーラム 理事長、技術同友会 ダイバーシティ推進委員長、内閣府 STEM Girls Ambassador、情報処理学会 シニア会員。
講演#2
「AIは誰のために進化しているのか
~インターフェースの進化と信頼される体験のデザイン~」
AIは誰のために進化しているのか?――この「問い」を出発点に、人とテクノロジーの関係の変化を見つめ直します。
操作するものだったシステムが、意図を伝えるだけで応答する存在へと変わる中で、求められる体験とは何か?
「デジタル格差」を縮めるという観点で、誰もが安心して利用できる「体験設計」を探ります。
<2つの問い>
以下の問いを意識しながら視聴し、視聴後はご自身で、あるいは同僚や友人とこの2つの問いについてぜひ議論してみてください。
- 問1) AIの進化によって、誰のどんな体験が可能になりますか?
- 誰の:あなたの、あなたのお客様
- どんな体験が可能に:どんな困りごとが解決されるか / どんな喜びを創出するか
- 問2) AIが、人と信頼関係を築いていくには、何が重要か? どうしたら良いか?
<スピーカー>
柴田 英喜
日本アイ・ビー・エム株式会社
インタラクティブ・エクスペリエンス事業
デザイン理事
- 日本IBM開発研究部門のデザインセンターを経て現職。
- ユーザーエクスペリエンス・デザインの専門家としてお客様の顧客体験や従業員体験のデザイン。IBMデザイン思考を活用した新規サービスの創出。ユーザーにとって魅力的で使いやすアプリケーションのデザインなどを担当。
- 2016年 IBM Design Thinking Leaderに認定
- 2019年 日本初のIBMデザインプリンシパルに認定
- 2025年 経産省デザインマネジメント人材の育成に関するタスクフォース委員
- 著書に「IBMの思考とデザイン」丸善出版
- GOOD DESIGN AWARDなど受賞多数