われわれは、1960年代にメインフレーム・コンピューターを手に入れ企業ビジネスの効率化を実現した後、1980年代にパソコンを個人の趣味や仕事に活用するようになり、1990年代にはインターネットでさまざまな情報を共有できるようになりました。そして2000年代からは、携帯電話やスマートフォンなどのモバイル端末を常に携帯することで、いつでもどこでもインターネットにつながり、情報を管理できる時代になりました。買い物や情報検索はもちろん、地図や音楽・動画、健康管理やアルバム写真、つぶやきまでもがデジタル化されて、年齢を問わず肌身離さず持ち歩いているのです。こうしたデジタル時代においては、アプリケーションの作り方が変わります。アジャイルやDevOps、クラウド、API、IoT、コグニティブなどは、これまで個別に進化してきました。しかし、デジタル時代に対応すべきSoEのシステムでは、これらの新しい開発スタイルを統合し、よりスピーディーに新しい顧客体験を提供できるシステムを構築することが不可欠になるのです。今号のPROVISIONでは、幅広い視点、さまざまな角度から、デジタル時代を勝ち抜くためのアプリケーション開発についてご紹介していきます。
2015年11月 PROVISION 87号 コンテンツ・リーダー 二上 哲也