IBM Z and LinuxONE - Group home

#142【z/OS 3.1変更点】 DFSMStvsの「オプション有償フィーチャー」から「ベース・エレメント」変更に伴う考慮事項

  

従来、z/OS ServerPac発注時に選択された「オプション有償フィーチャー」は、そのライセンス状況に応じて、CPAC.PARMLIB(IFAPRD00)メンバー内の「STATE(ENABLED/DISABLED)」パラメータ指定に反映されます。

※未発注の「オプション有償フィーチャー」は、「STATE(DISABLED)」パラメータ指定で出荷

 

z/OS 3.1の変更点】

z/OS V2R5まで「オプション有償フィチャー」として提供された「DFSMStvs」は、z/OS 3.1のパッケージング変更に伴い、「ベース・エレメント」に統合されました。

DFSMStvsとは ・・・

DFSMSのトランザクション VSAM サービス(DFSMStvs)は、バッチ・ジョブをCICSオンライン・トランザクションと同時稼働させ、共用VSAMデータセットの更新を可能とします。同一VSAMデータセットに対して、複数のバッチ・ジョブとオンライン・トランザクションを実行する際、DFSMStvsは同時バッチ更新のデータ整合性を保証し、CICSはオンライン更新のデータ整合性を提供します。

【考慮事項】

z/OS 3.1では、DFSMStvsが「オプション有償フィーチャー」ではなくなったため、本来、CPAC.PARMLIB(IFAPRD00)メンバーにて該当エントリーを提供するべきではありませんが、実際には、「FEATURENAME(DFSMSTVS)」に対して「STATE(DISABLED)」指定の状態でServerPacが出荷されています。

z/OS V2R5までは、DFSMStvs 「オプション有償フィーチャー」の選択、ライセンス有無の状況に応じて、「STATE(ENABLED/DISABLED)」パラメータ指定が行われました

SDSF PRODパネルは、z/OS 3.1の新機能

■「FEATURENAME(DFSMSTVS)」に該当するエントリーは、将来的にCPAC.PARMLIB(IFAPRD00)メンバーから削除される予定です。

z/OS 3.1からは、DFSMStvs起動時に「IFAPRDxx」メンバーの検査がもはや行われないため、ServerPac導入後に該当エントリーを削除した場合でも、DFSMStvsの稼働には影響を与えません

【関連情報】

Changes to IFAPRD00 for DFSMStvs at z/OS version 3.120241114日)

https://www.ibm.com/support/pages/node/7175490

以上