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#136【z/OS 3.1変更点】 SDSFバッチ・ジョブ実行時における「Confirm Action」ポップアップ表示の悪影響(修正策あり)

  

従来、SDSF DASTHパネルなどジョブ関連パネルでの「C」(CANCEL)、「P」(PURGE)操作を行う際、アサインされたグループの「CONFIRM」オプション指定に応じて、「Confirm Action」ポップアップ(ISFDCON)の表示有無を制御することが可能です。

PARMLIB(ISFPRMxx)メンバー: GROUP CONFIRM (ON) | (OFF) | (ALWAYS)

ON: 「Confirm Action」ポップアップ(ISFDCON)を表示(省略時値)

OFF: 「Confirm Action」ポップアップ(ISFDCON)を非表示

ALWAYS: 「Confirm Action」ポップアップ(ISFDCON)を表示、かつ、「SET CONFIRM OFF」コマンドは実行不可

上記の機能は、SDSFバッチ・ジョブ(PGM=SDSFPGM=ISFAFD)のISFIN DDステートメントで、アクション文字(++Pなど)を実行する場合にも適用されます。

SDSFバッチ・ジョブの実行例】

■例えば、GROUP CONFIRM(OFF)パラメータ指定が有効な場合、PGM=SDSFPGM=ISFAFDも同様)実行時は、「Confirm Action」ポップアップ(ISFDCON)が出力されず、アクション文字(P)が実行されます。

ISFOUTの出力結果(WHOコマンド結果は割愛)

z/OS 3.1の変更点】

z/OS 3.1 SDSFでは、「Confirm Action」ポップアップ(ISFDCON)を表示する際、番号「1」(Process action character)のプリセットはもはや行われません。

z/OS 3.1では、ポップアップに対して「エンター」しただけでは、「Enter required field」のエラー・メッセージ出力

z/OS V2R5までは、常に「1」(Process action character)をプリセットしていたが、機能改善を求める声が大きく、z/OS 3.1にて初めて対応

※参照情報: https://community.ibm.com/community/user/ibmz-and-linuxone/blogs/shigeki-kimura1/2023/12/05/sharing-zos-upgrade-info-by-professor-kimura-111j

#111z/OS 3.1変更点】 SDSFジョブ関連パネルでの「Confirm Action」ポップアップ(ISFDCON

■当変更は、SDSFバッチ・ジョブ(PGM=SDSFPGM=ISFAFD)のISFIN DDステートメントで、アクション文字(++Pなど)を実行する場合にも適用されます。

【機能変更に伴うバッチ・ジョブの影響】 ※PGM=SDSF実行時(PGM=ISFAFDも同様)

z/OS 3.1では、GROUP CONFIRM(ON)パラメータ指定(省略時解釈)、あるいはGROUP CONFIRM(ALWAYS)パラメータ指定が有効な場合、出力された「Confirm Action」ポップアップ(ISFDCON)に番号「1」(Process action character)が明示指定(プリセット)されていないため、「ENTER REQUIRED FIELD」のエラー状況が発生します。

※この結果、アクション文字(++Pなど)は実行されず、RC00でバッチ・ジョブが終了

ISFOUTの出力結果(一部)・・・ CONFIRM(ON)パラメータ指定が有効な場合(省略時解釈)

■従来、SDSF User’s Guideマニュアルの「第4章」(Using SDSF in batch)では、「Confirm Action」ポップアップ(ISFDCON)を出力回避するため、SET CONFIRM OFFコマンドの使用が推奨されています。

SDSFバッチ・ジョブの実行時、以前からこの方法を使用している場合は、z/OS 3.1の機能変更に影響を受けません

【対応策】

z/OS 3.1 SDSF APAR PH62727PTF提供: 20249月)https://www.ibm.com/support/pages/apar/PH62727

PTF適用後は、SDSFバッチ・ジョブ実行時に限り、z/OS V2R5以前と同様に、「Confirm Action」ポップアップ(ISFDCON)を表示する際、番号「1」(Process action character)がプリセットされます。

z/OS 3.1の回避策と考慮事項】

GROUP CONFIRM(ON)パラメータ指定が有効な場合(省略時解釈)、回避策としてSDSFバッチ・ジョブ実行時のISFIN DDステートメントで、SET CONFIRM OFFコマンドを追加指定すれば、「Confirm Action」ポップアップ(ISFDCON)を出力せず、z/OS V2R5までと同様な処理結果が得られます。

GROUP CONFIRM(ALWAYS)パラメータ指定が有効な場合は、SET CONFIRM OFFコマンド実行時に「PARM NOT ACCEPTABLE」のエラーが発生するため、上記の回避策は使用できません。

SDSF APAR PH62727の修正策(PTF)を適用する必要があります

以上