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#131【z/OS V2R5/3.1変更点】 HFSファイル・システムのサポート終了に伴う考慮事項

  

z/OS V2R4は、HFSHierarchical File System)ファイル・システムをサポートする最終リリースとなり、z/OS V2R53.1への切り替え前に、HFSからzFSz/OS File System)ファイル・システムへの移行が必要です。

https://www.ibm.com/docs/en/zos/2.4.0?topic=SSLTBW_2.4.0/com.ibm.zos.v2r4.e0zm100/Export_zOS_V2R2_to_V2R4_Upgrade_Workflow.htm

zOS V2R4 Upgrade Workflow from zOS V2R2

Step 4.28.1.1 : z/OS UNIX: Migrate from HFS file systems to zFS file systems

z/OS V2R5の変更点】

HFSファイル・システムをサポートしないz/OS V2R53.1では、「DSNTYPE=HFS」パラメータ指定によるデータセット新規作成は可能なものの、既存、新規を問わず、HFSファイル・システムのマウントはできません。

z/OS 3.1におけるマウント不可の状況(z/OS V2R5も同様)

PARMLIB(BPXPRMxx)メンバー指定の場合

MOUNTコマンドの場合

※「TYPE(HFS)」パラメータ指定の場合でも、マウント対象のファイル・システムが「zFS」(VSAM LDS)の場合はエラー検知されず、「TYPE(ZFS)」としてマウントされます

■「TSO BPXMTEXT 055B005A」コマンド実行結果(エラー解説)

【考慮事項】

■使用中のPARMLIB(BPXPRMxx)メンバーに、TYPE(HFS)指定のFILESYSTYPEステートメントが残っている場合は、z/OS V2R5以降、システム起動時にBPXF287Iメッセージ(宛先コード:2)が出力されます。(システム起動処理は続行)

■z/OS 3.1の事例(z/OS V2R5も同様)

BPXF287Iメッセージ出力を回避するには、TYPE(HFS)指定のFILESYSTYPEステートメントを削除、あるいはコメント・アウトする必要があります。

z/OS V2R5以降、TYPE(HFS)指定のFILESYSTYPEステートメント有無によらず、HFSファイル・システムは活動化されません

以上