従来、「PGM=SDSF」、「PGM=ISFAFD」を使用して、バッチ・ジョブによるSDSFパネルへのアクセス、及び、操作を行うことが可能です。
※JES2環境では、「PGM=SDSF2」、「PGM=ISFAFD2」も使用可能
【z/OS 3.1の変更点】
■冒頭のSDSFバッチ処理では、z/OS 3.1以降に新規追加された「パネル」、「コマンド」、「アクション文字」がサポートされていません。
※z/OS V2R5以前の「パネル」、「コマンド」、「アクション文字」は引き続き使用可能
※z/OS 3.1 SDSFで新規追加された25種類のパネルには、SDSFバッチ・ジョブ経由でアクセス不可
■例えば、SDSFバッチ・ジョブ実行時のISFIN DDステートメントにて「SMFD」パネル(z/OS 3.1新規追加)を指定した場合、ISFOUTには「NOT VALID WHEN BATCH」のエラー・メッセ―ジ出力を伴い、「SMFD」パネル表示が行われません。
※PGM=SDSF、SDSF2、ISFAFD、ISFAFD2によらず同様な挙動
※SDSFバッチ・ジョブで「SMFD」パネルを指定した場合のエラー・メッセージ出力例
(z/OS V2R5) INVALID COMMAND
(z/OS 3.1) NOT VALID WHEN BATCH
【対応策】
■z/OS 3.1で新規追加された「パネル」、「コマンド」、「アクション文字」はSDSFバッチ・ジョブ経由で使用できないため、代替策として、従来提供されているREXXプログラミング・インターフェース経由でのSDSFアクセスが推奨です。
(例)タブラー・パネルへのアクセス(ISFEXECコマンド)、アクション文字の実行、カラムの上書き(ISFACTコマンド)、システム・コマンドの実行(ISFSLASHコマンド)など
■特定パネルのコマンド行にて「RGEN」コマンド(z/OS V2R2新機能)を実行することで、パネル表示のカラム情報を取得するための「REXX exec」(サンプル)が自動生成されます。
※SMFDパネルにてRGENコマンド実行例(z/OS 3.1)
【z/OS 3.1の新機能】
■z/OS 3.1では、SDSFバッチ・ジョブ(PGM=SDSF、SDSF2、ISFAFD、ISFAFD2)の使用状況が、GTZ(Generic Tracker for z/OS)を通じて把握できるようになりました。
※z/OS V2R5までの「パネル」にアクセスしているSDSFバッチ・ジョブを把握して、REXXプログラミング言語への変換候補を洗い出し可能
※「NOT VALID WHEN BATCH」のエラー・メッセージが出力されるバッチ・ジョブも対象
■z/OS 3.1環境での実行例(ジョブ名: BEANSZZ)
以上