従来、PARMLIB(ISFPRMxx)メンバーのGROUPステートメントでは、DATEパラメータ、DATESEPパラメータを使用して、SDSFの各タブラー・パネル、あるいは、SDSF LOGパネルのタイトル行で表示する「日付形式」を指定します。
※DATE (MMDDYYYY) | (DDMMYYYY) | (YYYYMMDD)(省略時値: MMDDYYYY)
※DATESEP (/) | (-) | (.)(省略時値: /)
また、上記のパラメータ指定値は、「SET DATE」コマンド、「SET DATE ?」コマンド実行時(ISPF配下)のポップ・アップ(Set Date Format)を通じてオーバーライド可能です。
(使用例) 「SET DATE DDMMYYYY .」コマンドによる「日付形式」 ➡ DD.MM.YYYY
■z/OS 3.1の表示例 ※DATE(MMDDYYYY)、DATESEP(/)パラメータ(省略時解釈)
【z/OS V2R5の変更点】
■従来、SDSF SRパネル(System Requests)では、ACTIONメッセージに関する情報表示、WTORメッセージに関する情報表示と応答を行うことが可能です。
■z/OS V2R5では、SDSF SRパネルの「Date」カラムで表示される「日付形式」が変更されました。
(z/OS V2R4まで) 「ジュリアン日付(yyyy.ddd)」(Julian date)
(z/OS V2R5以降) DATE/DATESEPパラメータ指定に依存した「日付形式」
■z/OS V2R4と3.1の比較 ※DATE(MMDDYYYY)、DATESEP(/)パラメータ(省略時解釈)
【考慮事項】
■何らかの理由で、SDSF SRパネルの「Date」カラムが「ジュリアン日付」(yyyy.ddd)表示されることを期待している場合、z/OS V2R5以降では、運用やオペレーション手順の見直しが必要となります。
■SDSF SRパネルでは、2023年、2024年のメッセージが混在している場合でも、「日付形式」によらず正しいSORT結果(昇順、降順)が得られます。
※z/OS 3.1環境: DATE(MMDDYYYY)、DATESEP(/)パラメータ(省略時解釈)
【z/OS V2R5の注意点】
■SDSF APAR PH54372のPTF(2023年5月使用可能)未適用の環境では、ISPF配下、TSO配下とも、SRパネルの「Date」カラム長が、z/OS V2R4までと同様な「8桁」のため、z/OS V2R5での新しい「日付形式」(10桁)を完全表示することができません。
※例えば、「YYYY/MM/DD」形式の場合は「DD」部分が非表示 ・・・ 「日付形式」によらず、「下2桁」が非表示
※「Date」カラム情報を完全表示するための回避策として、SRパネルで「ARRANGE DATE 10」コマンドが使用可能
■ISPF配下のSRパネルで「ARRANGE」コマンドを使用している場合、「Date」カラム長の変更(8 ➡ 10)は、修正策の適用後も動的反映されません。
※「ARRANGE DEFAULT」コマンドにてカスタマイズ内容を一旦リセットした上で、必要な「ARRANGE」コマンドを再度実行する必要あり
※TSO配下のSRパネルでは、「ARRANGE」コマンドの内容が保管されないため考慮不要(修正策の適用後に動的反映)
以上