従来、SDSF MENU(メイン・パネル)の「ULOG」オプション(パネル・コマンド)表示有無は、次のような方法で制御することが可能です。
※PARMLIB(ISFPRMxx)メンバーによる「GROUP」ステートメントの「AUTH」パラメータ指定
※RACF SDSFクラスの「ISFCMD.ODSP.ULOG.jesx」プロファイルに対するREADアクセス許可
【z/OS V2R5の変更点】 ※z/OS 3.1も同様
■z/OS V2R5では、z/OS V2R4までと大きく異なり、SDSF MENU(メイン・パネル)にて「ULOG」オプションが常時表示されるように変わりました。
※SDSFの各グループ特性に応じた「ULOG」オプションの表示有無が制御不可
プロファイル① ・・・ ISFCMD.ODSP.ULOG.jesx(RACF SDSFクラス)
プロファイル② ・・・ MVS.MCSOPER.consname(RACF OPERCMDSクラス)
【新機能】
■SDSF APAR PH57310(対象: z/OS V2R5、3.1)
■SDSF MENU(メイン・パネル)の「ULOG」オプション表示を抑止する目的で、PARMLIB(ISFPRMxx)メンバーにて新しいカスタム・プロパティーが提供されました。
※SDSFの各グループ特性に応じて、SDSF MENUの「ULOG」オプション表示有無が制御可能
■PROPERTY NAME(Panel.Main.DisableUlog),VALUE(FALSE/TRUE)
・VALUE(FALSE) ・・・ z/OS V2R5、3.1の従来機能と同じく、「ULOG」オプション(パネル・コマンド)を表示(省略時値)
・VALUE(TRUE) ・・・ 「ULOG」オプション(パネル・コマンド)を非表示(新機能)
■PARMLIB(ISFPRMxx)メンバーにおける「VALUE(TRUE)」パラメータ指定例
前述の新しいカスタム・プロパティー(TRUE指定)を使用する際、次のような考慮が必要となります。
【考慮事項①】
■z/OS V2R4まで、下記のような場合、SDSF MENUの「ULOG」オプション表示は抑止され、かつ、実行された「ULOG」コマンドは失敗します。
※PARMLIB(ISFPRMxx)メンバーによる「GROUP」ステートメントの「AUTH」パラメータにて「ULOG」指定なし
※RACF SDSFクラスの「ISFCMD.ODSP.ULOG.jesx」プロファイルに対するREADアクセス許可なし
■一方、z/OS V2R5、3.1の新規カスタム・プロパティーは、SDSF MENUの「ULOG」オプション表示を抑止することが目的で、「ULOGパネルの表示」、および、「拡張MCSコンソールの活動化」の可否には何ら影響を与えません。
※z/OS V2R5、3.1の従来機能を踏襲するため、SDSF MENUに「ULOG」オプションが非表示でも、「ULOG」コマンドは常に実行可能
【考慮事項②】
■z/OS V2R5、3.1の新規カスタム・プロパティーで「VALUE(TRUE)」パラメータ指定を行った場合、「SET MENU HIDE」コマンド(省略時値)が有効な場合に限り、SDSF MENUの「ULOG」オプション表示が抑止されます。
※「SET MENU ALL」コマンドを実行した場合は、「ULOG」オプションを表示
【考慮事項③】
■z/OS V2R5、3.1の新規カスタム・プロパティーで「VALUE(TRUE)」パラメータ指定を行った場合、SDSF MENUアクションバーの「Display」プルダウンでは、「ULOG」オプション表示を抑止しません。
※「SET MENU HIDE」コマンド(省略時値)、「SET MENU ALL」コマンドには無関係
以上