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#114【z/OS V2R5/3.1新機能】 SDSF MENU(メイン・パネル)の「ULOG」オプション表示が抑止可能

  

従来、SDSF MENU(メイン・パネル)の「ULOG」オプション(パネル・コマンド)表示有無は、次のような方法で制御することが可能です。

PARMLIB(ISFPRMxx)メンバーによる「GROUP」ステートメントの「AUTH」パラメータ指定

RACF SDSFクラスの「ISFCMD.ODSP.ULOG.jesx」プロファイルに対するREADアクセス許可

z/OS V2R5の変更点】 ※z/OS 3.1も同様

z/OS V2R5では、z/OS V2R4までと大きく異なり、SDSF MENU(メイン・パネル)にて「ULOG」オプションが常時表示されるように変わりました。

SDSFの各グループ特性に応じた「ULOG」オプションの表示有無が制御不可

プロファイル① ・・・ ISFCMD.ODSP.ULOG.jesxRACF SDSFクラス)

プロファイル② ・・・ MVS.MCSOPER.consnameRACF OPERCMDSクラス)

【新機能】

SDSF APAR PH57310(対象: z/OS V2R53.1

SDSF MENU(メイン・パネル)の「ULOG」オプション表示を抑止する目的で、PARMLIB(ISFPRMxx)メンバーにて新しいカスタム・プロパティーが提供されました。

SDSFの各グループ特性に応じて、SDSF MENUの「ULOG」オプション表示有無が制御可能

PROPERTY NAME(Panel.Main.DisableUlog),VALUE(FALSE/TRUE)

VALUE(FALSE) ・・・ z/OS V2R53.1の従来機能と同じく、「ULOG」オプション(パネル・コマンド)を表示(省略時値)

VALUE(TRUE) ・・・ 「ULOG」オプション(パネル・コマンド)を非表示(新機能)

PARMLIB(ISFPRMxx)メンバーにおける「VALUE(TRUE)」パラメータ指定例

前述の新しいカスタム・プロパティー(TRUE指定)を使用する際、次のような考慮が必要となります。

【考慮事項

z/OS V2R4まで、下記のような場合、SDSF MENUの「ULOG」オプション表示は抑止され、かつ、実行された「ULOG」コマンドは失敗します。

PARMLIB(ISFPRMxx)メンバーによる「GROUP」ステートメントの「AUTH」パラメータにて「ULOG」指定なし

RACF SDSFクラスの「ISFCMD.ODSP.ULOG.jesx」プロファイルに対するREADアクセス許可なし

■一方、z/OS V2R53.1の新規カスタム・プロパティーは、SDSF MENUの「ULOG」オプション表示を抑止することが目的で、「ULOGパネルの表示」、および、「拡張MCSコンソールの活動化」の可否には何ら影響を与えません。

z/OS V2R53.1の従来機能を踏襲するため、SDSF MENUに「ULOG」オプションが非表示でも、「ULOG」コマンドは常に実行可能

【考慮事項②】

z/OS V2R53.1の新規カスタム・プロパティーで「VALUE(TRUE)」パラメータ指定を行った場合、「SET MENU HIDE」コマンド(省略時値)が有効な場合に限り、SDSF MENUの「ULOG」オプション表示が抑止されます。

※「SET MENU ALL」コマンドを実行した場合は、「ULOG」オプションを表示

【考慮事項③】

z/OS V2R53.1の新規カスタム・プロパティーで「VALUE(TRUE)」パラメータ指定を行った場合、SDSF MENUアクションバーの「Display」プルダウンでは、「ULOG」オプション表示を抑止しません。

※「SET MENU HIDE」コマンド(省略時値)、「SET MENU ALL」コマンドには無関係

以上