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#110【z/OS 3.1変更点】 2番目以降に記録される「Day/Dateメッセージ」(JOBLOG)のタイムスタンプ

  

従来、JES2 JOBLOG(JESMSGLG)には、ジョブ稼働中に出力されたWTOメッセージ、WTORメッセージと応答が記録されています。

 

【Day/Dateメッセージ】(日付スタンプ・メッセージ)

■JOBLOG(JESMSGLG)への出力メッセージ先頭にはタイムスタンプ(hh.mm.ss)のみ記録されるため、複数日に跨ってジョブが稼働する場合は紛らわしい状況が発生します。

■その対策として、ジョブの開始時を含み、メッセージ出力が行われた日に限り、「Day/Dateメッセージ」(日付スタンプ・メッセージ)がセパレーターとして出力されます。

※1番目の「Day/Dateメッセージ」が示すタイムスタンプは、最初の出力メッセージが示すタイムスタンプと同一 

(z/OS V2R5の出力例)

【懸念事項】

■複数日に跨ってジョブが稼働する場合、何らかのメッセージ出力時に日替わりが発生していれば、「Day/Dateメッセージ」を併せて記録しますが、その際、タイムスタンプとしては「00.00.00」(ミッドナイト)を示すべきです。

※参照: z/OS 2.5 JES2 Initialization and Tuning Guide → Chapter 2. Controlling JES2 processes → Printers and punches → JES2 system data sets

■ところが、実際には全ての「Day/Dateメッセージ」の先頭に記録されるタイムスタンプは、その日の最初の出力メッセージが示すタイムスタンプと一致しています。

 

【z/OS 3.1の挙動変化】

■z/OS 3.1では上記の課題が解決され、2番目以降の「Day/Dateメッセージ」先頭に記録されるタイムスタンプは、マニュアル記載通りの挙動(ミッドナイト)に修正されました。

【考慮事項】

■稼働するアプリケーションから、「00.00.00」(ミッドナイト)のタイミングで何らかのメッセージ出力を行っている場合、「Day/Dateメッセージ」のタイムスタンプは今でも「00.00.00」を示していますので、z/OS 3.1移行後のJOBLOG(JESMSGLG)に変化は見られません。

■z/OS 3.1では、2番目以降に記録される「Day/Dateメッセージ」のタイムスタンプから、その日の最初の出力メッセージが示すタイムスタンプを判断することはできなくなりました。

 

 

以上