従来、ジョブ・ステップの正常終了時は、完了コード(Completion Code)によらず、DD DISPパラメータ(データセット向け)で指定された「正常終了時の後処理」(第2サブパラメータ)が使用されます。
【新機能】
■APAR OA63081(対象: z/OS V2R4、V2R5、3.1)
■JCL EXECステートメントにおいて、「ABDISPCC」パラメータが新規サポートされました。
※ABDISPCC=(code,operator)
※code: ジョブ・ステップの完了コード(Completion Code)を示す(0~4095)
※operator: GT(Greater than)、GE(Greater than or equal)
■「ABDISPCC」新規パラメータを使用すれば、ジョブ・ステップの完了コード(Completion Code)に応じて、データセットの後処理方法を制御することが可能です。
【新機能の使用例】(z/OS 3.1環境)
■IDCAMS/LISTCAT LEVELコマンド実行時に「OUTFILE」パラメータ指定時の事例
※「IDC3012I LEVEL BEANS.DUMMY NOT FOUND」のエラー発生に伴い、ステップ完了コード「0004」で終了した場合、「ABDISPCC=(4,GE)」パラメータ指定に従い、新規作成された「OUTFILE」データセットは自動削除
以上