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#099【z/OS V2R4/V2R5新機能】 DFSMSdss COPY/DUMPオペレーションにおけるADR826Wメッセージ出力制御

  

従来、DFSMSdssのCOPYコマンド、DUMPコマンドでは、「STORGRP」キーワード(SMSストレージ・グループ)による入力対象ボリュームの指定が可能です。

※「INDDname」、「INDYnam」、「LOGINDDname」、「LOGINDYnam」キーワードとの同時指定不可

その際、指定されたSMSストレージ・グループに、「オンライン」でない使用不可のボリューム(例えば、オフライン・ボリューム)を含む場合は、ADR826Wワーニング・メッセージ出力を伴い「RC04」にて処理完了します。

ADR826W THE FOLLOWING VOLUMES WERE NOT ONLINE FOR STORGRP storage_group_name

volser MVS STATUS IS OFFLINE

※SMSストレージ・グループ内の処理対象ボリュームは、ADR825Iメッセージにて出力

ADR825I THE FOLLOWING VOLUMES WERE ALLOCATED FOR STORGRP storage_group_name

volser

 

【新機能】

■DFSMSdss APAR OA64567(対象: z/OS V2R4、V2R5)

■標準提供されているADRDSSUのパッチ・バイトをカスタマイズ(方法①、②)することで、上記のADR826Wワーニング・メッセージを出力せず、「RC04」設定を回避することが可能になりました。

①恒久的な新機能利用例: PGM=AMASPZAPにて、ADRPATCHモジュールのオフセット「x’61’」を「x’FF’」に変更(x’00’以外を指定)

②一時的な新機能利用例: DFSMSdss COPY、DUMPコマンドの前に、「SET PATCH 61 = FF」コマンドを実行(00以外を指定)

 

【考慮事項】

■指定されたSMSストレージ・グループに含まれるボリュームの一部が、何らかの理由で意図せずオフラインになっている場合、従来のADR826Wワーニング・メッセージ(RC04)は、それを通知してくれる有益なものです。

■一方、「オフライン・ボリューム」の存在が意図的なため、「SET MAXCC = 0」コマンドにて強制的に「RC00」設定している場合、その代替として新機能を利用することで、ADR826Wの状況に限定した「RC00」設定が可能となります。

※新機能を利用した場合、ADR826Wワーニング・メッセージは出力なし

 

以上