従来、SDSFパネルでは、「SB」(ISPF Browse)アクション文字(ISFBPAN4パネル)、「SE」(ISPF Edit)アクション文字(ISFEPAN4パネル)がサポートされています。
※「SV」アクション文字(ISPF View)は非サポート(INVALID COMMAND)
【z/OS V2R4 SDSF新機能】
■z/OS V2R4では、SDSFパネルにおける「SV」(ISPF View)アクション文字(ISFVPAN4)が新規サポートされました。
※「SET ACTION LONG」コマンド実行結果の比較(一部)
■「SV」アクション文字の使用例 ・・・ ISPF構成テーブルの省略時値(IS_VIEW_SUPPORTED=YES)が有効な場合
■ISPF構成テーブルの「IS_VIEW_SUPPORTED=NO」パラメータを明示指定することで「VIEW」機能を使用不可にしている場合、「SV」アクション文字は使用できません。
※データセットを対象にした「SV」アクション文字 ・・・「View disabled」のエラー・メッセージ出力
【ISPF構成テーブルによる「VIEW」機能の制御】
■ISPF構成テーブルでは、「IS_VIEW_SUPPORTED=YES/NO」パラメータにて「VIEW」機能の使用可否が制御可能です。
※省略時解釈: YES (「VIEW」機能が使用可能)
※「IS_VIEW_SUPPORTED=NO」パラメータ指定時の「ISPVCALL」トレース結果(「VIEW」機能が使用不可)
■ISPF 「OPT1」のパネル表示は、ISPF構成テーブルにおける「IS_VIEW_SUPPORTED=YES/NO」パラメータ指定に応じて、次のように異なります。
【考慮事項】※「VIEW」機能が使用不可の場合
■ISPF構成テーブルの「IS_VIEW_SUPPORTED=NO」パラメータを明示指定することで「VIEW」機能を使用不可にしている場合、スプール対象の「SV」アクション文字を使用禁止とするには、次のような修正策が必要です。
※ISPF APAR OA63901(対象: z/OS V2R4、V2R5)
※SDSF APAR PH50785 (対象: z/OS V2R4、V2R5)
■修正策が未適用の場合は、スプール対象の「SV」アクション文字を実行した際、ISPFの「User abend code = 0091」、「Reason code = 20」が発生します。
【注意点①】
■ISPF構成テーブルで「IS_VIEW_SUPPORTED=YES」パラメータ(省略時値)が有効な場合、前述の通り、ISPF 「OPT1」では「View Entry Panel」(ISRBRO01パネル)を表示します。
※「View Entry Panel」上に表示される「Browse Mode」オプションの選択有無に応じて機能が変化
■一方、SDSFの「SV」アクション文字(ISPF View)では、上記「Browse Mode」オプションに相当する機能がなく、対象がデータセット、スプールによらず「Edit」オペレーションのみ利用可能です。
【注意点②】
■z/OS V2R4、V2R5では、PARMLIB(ISFPRMxx)メンバーにて「GROUP BROWSE(SV)」パラメータ指定がサポートされていません。
※z/OS V2R5環境で「SET BROWSE SV」コマンド実行時は、「PARM INVALID」のエラー発生
以上