z/OS V2R5 SDSFでは、SAFベースの「外部セキュリティー・マネージャー」による管理が必須となったため、「ISFUSER」 Exitで利用可能な機能(呼び出されるタイミング)が限定的になりました。
【z/OS V2R5 SDSFの変更点】
■z/OS V2R5 SDSFの「ISFUSER」 Exitでは、下記の機能(○印の3種類)だけが利用可能です。
■「ISFUSER」 Exitは「監視プログラム状態」かつ「Key4」で制御を受け、「ISFUPRM」(user exit parameter area)は「Key4」ストレージに存在します。
【「ISFUSER」 Exitの変更点】
■z/OS V2R5 SDSFでは、「ISF.SISFSRC」データセットに提供される「ISFUSER」 Exitのソース・コードが変更(シーケンス番号が削除)されたため、SMP/E USERMOD処理の手順を見直す必要があります。
■z/OS V2R5 SDSFでは、「ISF.SISFMAC」データセット提供の「ISFUPRM」マクロが「ISFUPRM DSECT」を生成するように変更され、それに伴い、「ISF.SISFSRC」データセット提供の「ISFUSER」 Exit内で定義されていた「USERPARM DSECT」が削除されました。(参照: SDSF APAR PH39337)
【考慮事項】
■z/OS V2R5移行時のカスタマイズは、z/OS V2R5の「ISF.SISFSRC」データセットに含まれる「ISFUSER」メンバー(Exitソース・コード)に対して行う必要があります。
■移行前の「ISFUSER」 Exitが、「ISFUPRM」マクロ展開で生成されるフィールドを参照している場合、z/OS V2R5環境で同一ソース・コードをアセンブル処理すると、従来の「USING USERPARM,R11」指定が有効にならないため(z/OS V2R5では「USERPARM DSECT」が削除済)、次のようなエラー発生の可能性があります。
** ASMA307E No active USING for operand XXXXXXXX
以上