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#051【z/OS V2R5変更点】 SDSF 「JM」 (Job Memory)パネルにおけるカラム表示形式

  
従来、SDSFパネル上の「メモリー・サイズ」を示すカラムでは、そのカラム幅に応じて、実際のバイト数が、「KB」、「MB」などの適切な単位で表示されます。

【z/OS V2R5 SDSFの変更点】
■z/OS V2R5では、「JM」(Job Memory)パネルを表示する際、「Total」、「Total-31」などのカラム幅(8桁)が従来同様にもかかわらず、その表示形式(KB/MB単位)が変更されました。
※「KB」表示可能なカラム幅がある場合は、精度を落として「MB」表示せずに、そのまま「KB」表示
■JES2アドレス空間に対する「JM」コマンド実行結果
※「JM」パネルlは、z/OS V2R2 SDSF (DA、I、INIT、NS、ST)の新機能で、その時点での「メモリー・マップ」が表示可能
※「SUB=MSTR」起動のアドレス空間では、z/OS V2R3から利用可能

【対応策】 ※上記例の場合(z/OS V2R5)
■「ARR TOTAL 6」コマンドを実行して、「TOTAL」のカラム幅を「8桁」から「6桁」に減らすことで、「MB」から「KB」への形式変更が可能です。
■「ARR TOTAL-31 6」コマンド実行時は、カラム・タイトルも併せて「8桁」から「6桁」に変更されるため、「COLUMN TRUNCATED」メッセージが出力されます。(パネル右上)

【考慮事項】
■下記の例(z/OS V2R5)では、「Total」 = 「92KB」 + 「25508KB」 = 「25600KB」 = 「25MB」(「MB」に一致)のため、カラム幅に余裕がある場合でも「MB」表示されます。

以上