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#046【z/OS V2R5変更点】 「FS」パネル新機能に伴う考慮事項(「OMVS」セグメント定義の必要性)

  
z/OS V2R3 SDSFから利用可能な「FS」(File systems)パネルでは、マウント済のファイル・システムを一覧可能ですが、各ファイル・システムのスペース使用状況を把握することができません。

【z/OS V2R5の新機能】
■z/OS V2R5 SDSFでは前述の課題が解決され、「FS」パネルに表示されたファイル・システム毎に、「TotalSpace」(総スペース)、「UsedSpace」(使用済スペース)、「Used%」(スペース使用率)を示すカラムが新規追加されました。
※z/OS V2R5では、「Type」カラムの「HFS」表示なし

【新機能に伴う考慮事項】

■新機能をサポートするため、z/OS V2R5では、マウント済のファイル・システムに関するスペース使用状況をUSS経由で取得します。
■このため、SDSFAUXアドレス空間にアサインされたRACFユーザーIDが「OMVS」セグメントを持たない場合は、SDSFAUXアドレス空間の初期設定が完了した直後から、次のようなICH408I メッセージが繰り返し出力されます。
※z/OS V2R5のSDSF関連マニュアル(SDSF Operation and Customization)では、該当のRACFユーザーIDに対する「OMVS」セグメント定義の必要性を明記
■上記の場合、「FS」パネルの「TotalSpace」、「UsedSpace」カラムでは「0」、「Used%」カラムでは「0.00」を表示します。

以上