「IBM z15」サーバーで利用可能な「IBM Integrated Accelerator for Z Sort」新機能をサポートするDFSORT APAR PH03207 (PTF対象: z/OS V2R3、V2R4)では、新規モジュール ICEMTSTが「SIEALNKE」データセット(PDSE)に導入されました。
※APAR PH03027のPTFが適用済の場合、DFSORT実行時のSYSPRINT出力メッセージ ICE201Iでは「C」を表示(メッセージ番号の直後)
ICE201I C RECORD TYPE IS V - DATA STARTS IN POSITION 5
【新機能サポートに伴うライブラリー再構成】
- DFSORT新機能(APAR PH03207)の適用後は、「常駐」(resident)、「非常駐」(non-resident)の稼働形態によらず、「SICELINK」データセットの前方に「SIEALNKE」データセットを連結する必要があります。
※「IBM z14」サーバー以前を稼働する場合、または「IBM z15」サーバーで新機能を利用しない場合でも同様な考慮が必要
- DFSORT関連のジョブが、「常駐」(resident)、「非常駐」(non-resident)どちらの形態で稼働したかは、実行結果(SYSPRINT)に出力されるメッセージ ICE129Iから判別可能です。
- 新規モジュール ICEMTST関連のDLIBは、DFSORT APAR PH29959のPTFを通じて「AICELIB」から「AIEALNKE」に変更されました。
【考慮事項】
- 「常駐」(resident)の「LNKLST連結」、「非常駐」(non-resident)の「①LNKLST連結」では、「SICELINK」データセットの前方に「SIEALNKE」データセットを連結する必要性があるものの、PARMLIB(PROGxx)メンバーにてSYSLIBステートメントの省略時解釈を利用した場合、「SIEALNKE」データセット(SYS1.SIEALNKE)がLNKLST連結の先頭グループとして自動連結されるため、新たな要件を満たします。
※「D PROG,LNKLST」コマンドによる確認が推奨
- DFSORTを「非常駐」(non-resident)にて稼働する際、前述の「方法②」を利用している場合は、JOBLIB/STEPLIB DD連結に対して「SYS1.SICELINK」データセットの前方に「SYS1.SIEALNKE」データセットを新たに指定する必要があります。
【関連情報】
GA Version1.1 (October 2020)
以上