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#034【z/OS V2R4変更点】インストリーム・データセットの「シンボル」サポート(MEMLIMIT制限緩和)

  
z/OS V2R1における待望の新機能として、インストリーム・データセット向けの「シンボル」サポートが提供されました。ただし、インストリーム・データセット向けに「SYMBOLS=」パラメータを指定する場合、実行JCLのMEMLIMITパラメータ、PARMLIB(SMFPRMxx)メンバーのMEMLIMITパラメータなどで「0M/0G」指定が有効な場合は稼働できません。(ABEND02A RSN60発生)
※上記の場合、z/OS V2R1、V2R2では、SVCダンプ(ABENDDC2 RSN40)を取得しましたが、z/OS V2R3では、SVCダンプ取得を行わないように改善されました

【z/OS V2R4の変更点(制限緩和)】
  • z/OS V2R4では、MEMLIMITパラメータとして「0M/0G」指定が有効な場合でも、インストリーム・データセット向けの「SYMBOLS=」パラメータ指定が利用できるようになりました。


【考慮事項】
  • z/OS V2R4では、インストリーム・データセット向けの「シンボル」を利用する際、PARMLIB(SMFPRMxx)メンバーのMEMLIMITパラメータ(省略時値: 2G)で「0M/0G」明示指定が有効な場合でも、z/OS V2R3までとは異なり、実行JCLでのMEMLIMITパラメータ明示指定(オーバーライド)なしで稼働できます。
  • 実行JCLでのMEMLIMITパラメータを明示指定せずに、インストリーム・データセット向けの「シンボル」を利用する場合、z/OS V2R4で稼働実績のあるジョブがz/OS V2R3以下では稼働できない(ABEND02A RSN60発生)可能性があります。 ※システム・ワイドの省略時解釈(SMFPRMxx MEMLIMITパラメータ指定値)が「0M/0G」の場合など

以上