従来、「SDSF」、「SDSFAUX」アドレス空間が非稼働の場合は、ISPF配下、TSO/E配下によらず、下表の環境①~③に応じて、SDSFへのアクセス(メイン・パネルの表示)可否が決まります。
※RACF 「SDSF」クラスの「SERVER.NOPARM」プロファイルが保護されていない(存在しない)場合は、環境①に準ずる
【機能変更点(z/OS V2R4 SDSF)】
- 従来、「SDSF」、「SDSFAUX」アドレス空間が非稼働の場合、環境①、②では、ISPF配下、TSO/E配下によらず、「DA」パネルが利用可能です。
- 一方、z/OS V2R4 SDSFでは「DA」パネルを利用する際、従来のSDSFクライアント配下で行われていたデータ収集機能に代わり、「SDSFAUX」アドレス空間で稼働する「HSF」データ収集機能が使われます。
- これに伴い、「DA」パネルの利用前提として、「SDSF」、「SDSFAUX」アドレス空間の稼働が必要となりました。
※「SDSF」、「SDSFAUX」アドレス空間が非稼働の場合、「DA」パネルは利用不可
- 同様な変更は、「DA」パネルのみならず、「CK」、「CKH」(システム・ロガー前提)、「ENC」、「PS」、「RM」パネルにも適用されます。
※ いずれも、「SDSFAUX」アドレス空間の登場(2015年)前から存在していた「従来型パネル」
【「DA」パネル限定の回避策(z/OS V2R4 SDSF)】
- z/OS V2R4では、一時的な回避策(将来リリースで廃止予定)として「DA」パネル限定で、z/OS V2R3までのデータ収集機能(SDSFクライアント配下で行う)に戻すことが可能です。
※「SDSF」、「SDSFAUX」アドレス空間が非稼働時でも、SDSFへのアクセス前に「DD名: ISFMIGDA」をアロケーションすれば、「DA」パネルが利用可能
ALLOC FI(ISFMIGDA) DUMMY REUS
- 「CK」、「CKH」、「ENC」、「PS」、「RM」パネルに対しては回避策が提供されないため、これらのパネルを利用する際は、「SDSF」、「SDSFAUX」アドレス空間の稼働が必要となります。
- 回避策を適用した場合、SDSFへのアクセス時は「Generic Tracker」によるトラッキングが行われます。
※「SDSF NOPARM FALLBACK: ISFPRMXX NOT ACTIVE」 ・・・ 「SDSF」、「SDSFAUX」アドレス空間が非稼働
※「SDSF DISPLAY ACTIVE FALLBACK: ISFMIGDA ALLOCATED」 ・・・ 回避策(ISFMIGDA DDアロケーション)を利用中
【将来に向けた推奨】
- 後続のSDSFリリースでは、「DA」など今回対象のパネル以外でも、「SDSF」、「SDSFAUX」アドレス空間(SDSFサーバー)の稼働が必要となる予定です。
※将来のアップグレードを円滑に行うため、SDSFサーバーの稼働(立ち上げ)を推奨
以上