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#031【z/OS V2R3/V2R4変更点】SISFLOADデータセットをLPALST連結する場合のSTEPLIB指定(SDSF/SDSFAUXアドレス空間)

  
SDSFのSISFLOADデータセットがLPALST連結されている場合、SDSF、SDSFAUXアドレス空間のSTEPLIBでSISFLOADデータセットを明示指定する必要性は、z/OSリリースに応じて異なります。

【z/OS V2R1、V2R2 SDSFの変更点】
  • z/OS V2R1、V2R2に対するSDSF APAR PI43902 (SDSFAUXアドレス空間のサポート)以降、SISFLOADデータセットがLPALST連結されている場合、SISFLOADデータセットをSDSFAUXアドレス空間のSTEPLIBに対して明示指定する必要があります。
※さもないと、SDSFAUXアドレス空間の初期設定時に行われるCSVDYLPA (Dynamic LPA)処理が失敗
HSF0067E CSVDYLPA add for module HSFSRVRM failed RC=00000004 RSN=00000401 DIAG=20004001
【z/OS V2R3 SDSFの変更点】
  • z/OS V2R3では、SISFLOADデータセットがLPALST連結されている場合、従来のSDSFAUXアドレス空間に加え、SDSFアドレス空間のSTEPLIBに対しても、SISFLOADデータセットを明示指定する必要があります。
※さもないと、SDSFアドレス空間の初期設定時に行われるCSVDYLPA (Dynamic LPA)処理が失敗
HSF0067E CSVDYLPA add for module HSFRCOVR failed RC=00000004 RSN=00000401 DIAG=20004001
【z/OS V2R4 SDSFの変更点】
  • z/OS V2R4では、SISFLOADデータセットがLPALST連結されている場合の対応として、SDSF、SDSFAUXアドレス空間のSTEPLIBへSISFLOADデータセット明示指定が不要となりました。
※この変更点は、SISFJCLデータセットに提供されるサンプル・プロシージャー(SDSF、SDSFAUX)にも反映済
【考慮事項】
  • SISFLOADデータセットがLPALST連結されている場合、SISFLOADデータセットをSTEPLIBで明示指定する必要性は、z/OSリリースで下表のように異なります。


  • SISFLOADデータセットがLPALST連結されている場合、z/OS V2R4へ移行時には、z/OS V2R1、V2R2、V2R3時点で追加されたSTEPLIB指定(前述)の削除が推奨されます。

以上