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#029【z/OS V2R4新機能】DFSMSrmm CDSデータセット「スペース使用率」の閾値監視

By Shigeki Kimura posted Wed March 24, 2021 11:57 AM

  
従来、DFSMSrmm CDSデータセットの「スペース使用率」に関しては、DFSMSrmm JOURNALデータセットのような閾値監視が行われていないため、例えば、ハウスキーピング処理(PGM=EDGHSKP)の最後でTSO 「RMM LISTCONTROL」コマンドを実行して、出力結果を確認する必要があります。また、閾値監視による事前警告メッセージが出力されないので、レコードの追加、更新を行う際、いきなりCDSデータセットが拡張不可(フル状態)に陥ることも懸念されます。
EDG2109I MASTER FILE IS FULL FOR FUNCTION function - RC=return_code, REAS=reason_code, KEY=vsam_key

【z/OS V2R4の新機能】 ※RMM CDSのスペース監視機能
  • z/OS V2R4 DFSMSrmmでは、CDSデータセットに対する「スペース使用率の監視機能」が新しく提供されました。
※スペース使用率の「閾値」指定: PARMLIB(EDGRMMxx)メンバーの「OPTION CDSFULL(nn)」パラメータ
※指定可能な値の範囲: 0~99 (省略時値: 95) ・・・ 「0」指定時は、監視機能が非活動化
  • CDSへの書き込み時に「閾値」に達すると、メッセージEDG2120Wが出力され、その後も使用率が「1%」増加するたびにメッセージEDG2122Wを出力します。(共に高輝度メッセージ)
※レコードが追加、更新できない「フル状態」(拡張不可)になると、従来のメッセージEDG2109I(前述)を出力
EDG2120W CDS THRESHOLD = 95% REACHED - CDS IS 99% FULL.
EDG2122W CDS THRESHOLD REACHED - CDS IS 100% FULL.
  • TSO 「RMM LISTCONTROL」コマンド実行時に、従来のJOURNALスペース監視と同様、CDSスペース監視の「閾値」(OPTION CDSFULLパラメータ)が表示されます。
【新規メッセージ出力時の対応(EDG2120W/EDG2122W)】
  • 従来、RMM CDSデータセットのレコード追加、更新ができない「フル状態」(拡張不可)になると、メッセージEDG2109Iの出力を伴いリカバリー処理を必要としますが、z/OS V2R4の新規メッセージEDG2120W、EDG2122Wに示される「CDS IS 100% FULL」が、必ずしもその状態を示すとは限りません。
※CDSスペース使用率の監視機能は、確保済のエクステントがどこまで使用中かを確認するだけで、フリー・スペースやセカンダリー・スペースまでは考慮されていないため、「CDS IS 100% FULL」の後も継続利用できてしまう可能性あり
  • メッセージEDG2120W、EDG2122Wの表示内容が「CDS IS 100% FULL」に近づくと、次のような理由から、CDSデータセットが「フル状態」(拡張不可)に陥る危険性が高まります。
※CDSセカンダリ―・スペース量が指定なしの場合: 新規のエクステントが確保不可
※CDSセカンダリ―・スペース量が指定ありの場合: 既に確保済のエクステント数(ボリューム当たり123まで)、あるいは該当DASDボリュームの使用状況(空きスペース)次第で、新規のエクステントが確保不可
※CDSデータセットが「EF/EA属性」を持たない場合、最大「4GB」の制約あり(プライマリー+セカンダリー)
  • 高輝度メッセージEDG2120W、EDG2122Wが出力された場合は、「CDS IS 100% FULL」の表示を待たずに、エクステントの確保状況(IDCAMS LISTCATコマンド)、該当DASDボリュームの空スペース状況などを確認し、停止可能なタイミングも考慮した上で「PGM=EDGBKUP,PARM='BACKUP(REORG)」ユーティリティーによる再編成(空スペースの再利用)、あるいはデータセット再作成によるスペース増加が推奨です。
【考慮事項】
  • z/OS V2R3以前の稼働環境で、TSO 「RMM LISTCONTROL」コマンド、あるいは「IDCAMS LISTCAT」コマンド実行結果(停止後)から、CDSデータセットのスペース使用率(HI-U-RBA/HI-A-RBA)が「95%」以上を示す場合、z/OS V2R4でのRMM初回起動時に高輝度メッセージEDG2120Wが出力されます。(CDSFULLパラメータの省略時値が有効な場合)
※CDSのスペース監視機能は、RMMの起動時(初期設定時)にも適用され、既に「閾値」を超えている場合はメッセージ出力

  • RMM CDSデータセットのスペース使用率は「HI-U-RBA/HI-A-RBA」の計算式で求められますが、セカンダリー・スペース指定がある場合は、次の点に注意が必要です。
※セカンダリー・スペースによる将来の追加エクステント分は考慮されず、実際に確保済のエクステントを「100%」として計算
※新規エクステントを確保する都度 「HI-A-RBA」(分母)が増加するため、スペース使用率は一旦減少

以上
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