従来、プログラムからMGCREマクロ経由でコマンドを発行する場合、「CMDFLAG=NOHCPY」パラメータ指定を行うことで、該当コマンドをハードコピー・ログ(SYSLOGなど)に出力しないことが可能です。ただし、MVS 「ROUTE」コマンドを発行した場合、それ自体はハードコピー・ログへの出力が抑止される一方、転送されたコマンド(「ROUTE」コマンドの対象)は出力抑止されないという制約があります。
※「RO SYS9,D T」コマンドの場合: 「RO SYS9,D T」コマンド自体はハードコピー・ログに非出力、転送されたコマンド「D T」はハードコピー・ログに出力
【z/OS V2R4の変更点(APAR OA55640)】
MGCREマクロにてMVS 「ROUTE」コマンドを発行する場合、冒頭の制約が排除され「CMDFLAG=NOHCPY」パラメータの対象範囲が拡大しました。機能変更後は、従来の「ROUTE」コマンド自体に加え、転送されたコマンドもハードコピー・ログへの出力が抑止されます。「ROUTE」コマンドによる対象(転送コマンド)をハードコピー・ログへ出力したい場合、「CMDFLAG=NOHCPY」パラメータ指定のMGCREマクロはもはや利用できません。
【添付ファイル】
2020-12-25_BLOG19_zOS_V2R4_MGCRE_CMDFLAG_NOHCPY.pdf
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