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#003【z/OS V2R4新機能】SMFダンプ・ユーティリティーの「サブタイプ」統計レポート出力

  
SMFデータをダンプする際の「統計情報」(SUMMARY ACTIVITY REPORT)が、「レコード・タイプ」ではなく「サブタイプ」毎に出力されたら便利だと思いませんか?

従来、SMFダンプ・ユーティリティー(PGM=IFASMFDP、PGM=IFASMFDL)を利用した、SMFデータのダンプ処理では、「SUMMARY ACTIVITY REPORT」がSYSPRINTに出力され、ダンプ対象かどうかによらず、「レコード・タイプ」毎の件数、および、統計情報が得られます。
※統計情報: レコード件数の全体に占める割合、レコード長(平均/最小/最大)

【z/OS V2R4の新機能】
「SUMMARY ACTIVITY REPORT」に含まれる統計情報を、従来のような「レコード・タイプ」毎に出力するか、それとも「サブタイプ」毎に出力するか、ダンプ時のSYSINパラメーターで選択可能になりました。
REPORTOPTS(NOSUBTYPE): 従来同様、「レコード・タイプ」毎に出力(省略時解釈)
REPORTOPTS(SUBTYPE):「レコード・タイプ、かつ、サブタイプ」毎に出力(新機能)
「REPORTOPTS(NOSUBTYPE)」パラメーター(省略時解釈)を利用する場合の「SUMMARY ACTIVITY REPORT」は、z/OS V2R3までと同様な出力形式を維持しています。
一方、「REPORTOPTS(SUBTYPE)」パラメーターを明示指定すると、「サブタイプ」毎の統計情報が取得できるので、意図した「サブタイプ」が記録されているかどうかを簡単に確認できます。また、「VTOC監査ログ」新機能(z/OS V2R2以降)によるSMFレコード(タイプ42のサブタイプ27)増加の影響調査などにも役立ちます。

【新機能に関する注意点】
「サブタイプ」を持たない「レコード・タイプ」の場合は、「SUMMARY ACTIVITY REPORT」の「SUBTYPE」カラムに対して「-」(ハイフン)が表示されます。また、同一「レコード・タイプ」に複数「サブタイプ」が存在する場合の統計情報は、あくまで「サブタイプ」単位でのみ出力され、「レコード・タイプ」毎のサマリー(集計)は行われません。

添付ファイルには、新規パラメーター指定による「SUMMARY ACTIVITY REPORT」出力結果などを記載しています。
2020-08-10_BLOG3_zOS_V2R4_SMF_DUMP_SUBTYPE_REPORTING.pdf
z/OS V2R4の新機能をご活用ください!