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若手の若手による若手のためのコミュニティ活動 『メインフレーム若手技術者Casual Meet-up!』における試み(4/4)

  

メインフレーム若手技術者Casual Meet-up! 特集、最終回となる本第4弾では、皆様にとってのやりがいと、さらにメインフレーム界を盛り上げていくべく今後の展望を熱く語っていただきました。ぜひご一読ください。
(他の記事はこちらから:第1弾 / 第2弾 / 第3弾

ご参加くださった運営メンバーの皆様

・株式会社大和総研 春山 優太さん
・株式会社アイ・ティー・ワン 大関 武久さん
SCSK株式会社 武藤 茜さん
SCSK株式会社 土門 沙綺さん

 

--これまで運営メンバーとして参加していただく中で手応えや成果を感じられたことはありますか?--

第4回イベントのクイズ大会では、不定長とはなにか?というご質問を頂いた際に、その場で納得のいく回答が出せないという悔しい経験をしました(笑)

後日、他の運営メンバーとともに調査し、回答を考えたのですが、ご質問を頂いたことでデータセット編成への理解を深めることができました。
わからないことが多く感じてしまうことは若手のうちは誰しも経験しているかもしれません。ですが、このように誰かが疑問に思ったことから11つを丁寧に深堀し、知識を身に着けていくことが大事だと思っています。なので、その場で回答が出てこなくても、参加者同士で「こういうことなら知っている」「似たようなことを経験したことがある」など些細なことでもヒントを出し合い、ディスカッションをできるような空間にしたいと感じました。いつも本イベント開催後は、同世代で切磋琢磨し、更なるメインフレーム技術の習得に精進したいという熱い思いにしてもらっています。(武藤さん)

4回の若手Casual Meet Up!で大阪会と東京会で司会を務めました。人前でお話することに慣れておらず、不安な気持ちもありましたが、カジュアルな交流の場であるとして緊張しすぎないよう進行を務めました。司会を務めている姿が取材にきていた方の目にとまりインタビューの機会を頂きました。そこでのお話が記事となり、若手同士で交流するイベントを開催している姿をより多くの方に周知していたくきっかけになったのかなと思います。(土門さん)

第4回のイベントでは、先述した通り交流をより活発にすべくクイズ大会を実施しました。クイズの作成にかかる時間がネックだったのですが、ナレッジモール研究の発表資料をChatGPTに読み込ませて作成するという方法を思いつき、実践しました。それでも正解が問題文と選択肢から簡単に想像できる問題が多かったため、「紛らわしい答えを生成してください」というプロンプトを使用したところ、以下の問題が生成されました。 

問題:RASISに含まれないものはどれですか。

  • 1Reliability 
  • 2Scalability
  • 3Availability
  • 4Serviceability 

答えは(2)なのですが、なんと参加した8チーム全員が(4)と答えることとなりました。クラウドなどを学習していると出てくる言葉なので、皆さん曖昧になりがちなのでしょうね。結果としてRASISの問題以外は回答が割れつつ、全チームが15問中1012問正解し、コンテンツとして適切な問題構成だったと感じています。 (春山さん)

運営を通じて自分自身のキャリアを活かした成果を出せているかなと感じています。

僭越ながら第4回では、「若手メインフレーマーによるメインフレーム講義」を担当させていただきました。自身のこれまでに培ってきた知識をもとに、参加者の方々へ若手目線で分かりやすい講義をできたのではと思っています。その後に実施したクイズ大会へ少しでも、弾みをつけることができていれば嬉しい限りです。

また、講義資料には、自身も参加した2022年度ナレッジモール研究(メインフレーム若手技術者の広場)の成果物を使用しました。講義には自身のナレッジモール研究での活動事例紹介も含まれており、参加者の方々には活動イメージに加え、参加したいと思えるような熱意を届けられていれば幸いです。と言いますのも、2025年度ナレッジモール研究に若手技術者交流のワーキンググループがあり、当初「若手技術者Casual Meet-up!」から提供予定のグループ活動を取り込んでいただいております。運営メンバーを代表して、活動事例とともに紹介させていただきました。ぜひご参加ください!(大関さん)

写真:第4回イベントにて講師をご担当くださった、株式会社アイ・ティー・ワン 大関さん

--ありがとうございます。私自身、周りの方々からのお問い合わせやメディアへの記事掲載をしていただく機会を通じて反響を実感できたことも、成果の表れの1つだと感じております。20242月に第1回イベントを実施し、若手技術者Casual Meet-up!コミュニティも2年目に突入しますが、引き続き皆様に共感や応援をしていただけるようなコミュティへ成長させていけたらと思います。それでは最後に、皆様の今後の展望を聞かせてください。--

本コミュニティがご注目いただける機会は、正直、1年前に私が想像していたよりも多く、運営メンバーの一員として大変嬉しく思っています。IBMの皆様の発信力や、メディアへの掲載、ご参加者からの口コミ、頼もしい運営メンバーなど、周りの方々のおかげです。

コミュニティが発足した以上、継続することが大事です。そして、継続していくことは発足時とはまた違う難しさがあると思います。企業や年次の垣根を超え、参加者全員がさらに主体的になれる活発なコミュニティを実現および継続させたいです。そのためには、いろいろな切り口はあるかと思いますが、私が思いついた一案は開催会場についてです。いつもIBM様のオフィスで開催いただいています。今後は、持ち回りでご協力いただける企業様のオフィスをお借りできないかと考えています。そうすることによって、主体性が高まり、参加者も毎回刺激があるなど効果があるのではないかと考えています。私はひそかに、ぜひ弊社のオフィスでも開催したいと企てています。

大きな野望としては、メインフレームの知名度を上げたいです!具体的には、メインフレームが世の中の多くのシステムを支えていること、メインフレームがないと生活が困ることを世界中の老若男女誰しもが知っているくらいのレベルです。

そして、知名度向上の起点の一つが、本コミュニティに参加して、ポジティブな変化が起きることがだと理想です。ポジティブな変化とは、同世代が頑張っていてモチベーションが上がった、質疑応答をしあってメインフレームの知識が深まった、悩みを相談できる仲間を見つけたなどです。上司や先輩、同僚の方々は、そんな若手の姿を見て、大きな仕事を任せてみよう、自分も頑張ろうと思うかもしれません。そしてまた、その期待に応えようと私たち若手もモチベーションが上がる、できること分かることが増えて仕事が楽しくなる、そういったように組織内でよい影響を及ぼせる存在だと嬉しいです。そのあとは、本コミュニティのような組織を超えた交流に再び参加して、業界全体の盛り上がりにつなげる、そういった流れで知名度を上げることを実現させたいです。(武藤さん)

今後も現業と両立しながらMeet upを含むさまざまなイベントに参加し、各社のメインフレーム技術者と積極的に情報交換を行いたいです。また、その情報交換のコミュニティを広げるためにも、参加した人が「ぜひまた来たい」と思えるような企画を引き続き考えたいです。 

このような活動を通して、自身のメインフレーム技術者としての素養をさらに高めていきたいです。そしてイベントの参加を通じて得た知識や各社のメインフレーム技術者から得た知見を、一つでも多く社内に還元したいと思います。中堅・ベテランとなった後もそのマインドを次の若手社員に引き継いでいき、会社としてメインフレームの技術力を高めて社外へ発信していきます。 (春山さん)

配属直後にお誘いいただき、メインフレームの知識は浅い中でも若手Casual Meet Up!で他社の方とイベントを企画したり、普段の業務とは異なる他社の方と交流する機会を多くいただきました。今後のイベントを通じて参加者の方々にもこのような経験を価値として積んでほしいです。

若手Casual Meet Up!2,3年目の方がボリューム層となっており、1~9年目の方を参加対象としています。若手しかいない場だからこそ、初めてなにかに挑戦するにはうってつけの環境だと思います。参加者の生の声を聞きながら、参加者が受け身となるのではなく能動的に活動できるイベントとしたいです。
イベントの企画運営を目指し、いわゆるレガシーシステムと呼ばれるメインフレームの技術の継承とともに、新たな取り組みの一歩となるイベントとしたいです。(土門さん)

セーターを着ている人はスマイルしているAI によって生成されたコンテンツは間違っている可能性があります。

写真:SCSK株式会社 土門さん

社会人歴=メインフレーマー歴=6年となり、若手技術者(19年目)の中ではシニア層と自負しています。限定的なシニア層ですが従来に比べ、後進を指導・育成する立場、即ち人材育成を求められるようになりました。「人材育成」はとても大きなテーマですが、今後、様々な角度からのアプローチを通して自分の最適解を見出していきたいと思っています。弊社内に限らず、メインフレーム部門に初期配属されてから数年で他部門へ転向される方がいらっしゃる状況をしばしば耳にすることがあります。そのため、現在は入社間もない新人メインフレーマーにフォーカスした「人材育成」に関心があります。

若手技術者Casual Meet-up! の活動を通じ、何が必要なのか、現状の何がいけないのか、若手が人材育成にメスを入れられるような取り組みを今後してみたいです。

目標は、若手技術者Casual Meet-up! を通して、「若手メインフレーマー元気じゃん!メインフレーㇺもまだまだ元気じゃん!」と皆さんに思ってもらえるようになることです!(大関さん)

編集後記(寺村)
全4部となったこちらの若手技術者Casual Meet-up!特集記事をお読みいただいた皆様、誠にありがとうございました。
メインフレーム若手技術者である私達自身、微力ながらもインフレームを盛り上げていくことができないか、考えて活動しております。
こちらの記事を通じて、特に会社を超えてメインフレームを盛り上げてくださっている運営メンバーの皆様の声を少しでもお伝えできていれば幸いです。


本活動へご理解・ご協力をいただき誠にありがとうございます。
お問い合わせ等ございましたら、ぜひお気軽にご連絡をくださいませ。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

【問い合わせ先】
日本アイ・ビー・エム株式会社 テクノロジー事業本部 メインフレーム事業部
メインフレーム・ソリューション・テクニカル・セールス 寺村美千賀 (michika.teramura@ibm.com)

【メインフレームクラブ 若手技術者Casual Meet-up! 記事掲載】
〈日経クロステック (株式会社日経BP) の記事はこちら〉
還暦メインフレームの未来、「脱か続か」ファイナルアンサー(特集記事)
以下は、上記特集記事より抜粋
ABEND(アベンド)を知っていますか、若手クイズ大会で感じたITとビジネスの変化 (2024年12月5日)
メインフレーム人材に脱シニアの波、IBMとアクセンチュアが若手活用で競う (2024年 12月13日)