メインフレームクラブ & IBM Z Japan Community

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#174【z/OS 3.1/3.2新機能】 SDSF 「AS」パネルにおけるMEMLIMIT関連の有用情報

By Shigeki Kimura posted Mon April 13, 2026 10:43 AM

  

従来、SDSF ASパネル(Address space memory)では、稼働中の各アドレス空間に関するストレージ使用状況を表示することが可能です。

※ASパネルは、z/OS V2R3の標準機能(z/OS V2R1 & V2R2: APAR PI64206にて提供)

 

z/OS 3.1、3.2では、SDSF ASパネルが機能拡張され、64ビット私用域(メモリー・オブジェクト)を制限するMEMLIMIT関連の有用情報が新たに追加されました。

※MEMLIMITの指定例: PARMLIB(SMFPRMxx) 「MEMLIMIT(NOLIMIT|nnnnnM|nnnnnG|nnnnnT|nnnnnP)」パラメータ(省略時値: 2G)

 

【z/OS 3.1の新機能】

 

■従来、SMFタイプ30レコード(Storage and Paging Section)では、有効化されたMEMLIMIT値の指定場所を「SMF30MES」フィールドにて記録しますが、SDSFのASパネルではサポートされておらず、迅速な問題判別が困難になる可能性があります。

※有効なMEMLIMIT値は、SDSF DA、ASパネルの「MemLimit」カラムで表示(従来機能)

 

■z/OS 3.1 SDSFでは、ASパネルにて「MemLimSrc」カラムが新規追加され、SMFタイプ30レコードと同様、MEMLIMIT値が設定された場所を表示します。

 

(ASパネルの出力例)※z/OS 3.1

image

 

※「MemLimSrc」カラムにおける表示例

・SMF: PARMLIB(SMFPRMxx)メンバーのMEMLIMITパラメータ指定

・REG0: JCLの「REGION=0M」指定 ➡ 「NOLIMIT」扱い

・JCL: JCLのMEMLIMITパラメータ指定 ・・・ JOBステートメントに指定されたMEMLIMIT値は全てのステップに適用(各ステップのMEMLIMIT指定値は無視)

 

【z/OS 3.2の新機能】

 

■従来、64ビット私用域に展開されるメモリー・オブジェクトは、その確保方法に応じて、必ずしもアドレス空間に設定されたMEMLIMIT値の制限を受けるとは限りません。

 

■例えば、「許可プログラム」から「IARV64 REQUEST=GETSTOR」マクロを実行する場合、MEMLIMIT値による制限有無を「MEMLIMIT=YES/NO」オプションにて指定可能です。

※「AC1属性、かつ、APF許可ライブラリ―」のKey8プログラムは、「許可プログラム」に該当せず

image

 

■従って、アドレス空間に設定されたMEMLIMIT値の妥当性を判断するには、「MEMLIMIT=YES」属性で作成された64ビット私用域(メモリー・オブジェクト)の使用状況を確認する必要があります。

 

■z/OS 3.2 SDSFでは、ASパネルにて「MemLimChg」カラムが新規追加され、MEMLIMIT値としてカウントされる64ビット私用域の使用状況を表示します。(ジョブ・ステップの「High-water-mark」)

 

※RSM APAR OA67892による新機能をサポート(z/OS 3.2標準機能)

※SMFタイプ30レコード(Storage and Paging section)には、「SMF30_HWMMemlimitMb」フィールドが新規追加(1M単位)

image

 

■例えば、GTZアドレス空間は、起動プロシージャーのEXECステートメントにて、「MEMLIMIT=200M」パラメータを明示指定していますが、その値を超える「207MB」が64ビット私用域として使用されています。(z/OS 3.1も同様)

※z/OS 3.2では「MemLimChg」カラムにて「0」を表示することから、「207MB」は「MEMLIMIT=NO」属性にて確保されたと理解

 

【関連情報】

 

■IPCSの「RSMDATA HIGHVIRT」サブコマンド実行時に出力される「RSM HIGH VIRTUAL PAGE REPORT」では、SVCダンプ、スタンドアローン・ダンプ、トランザクション・ダンプ(TDUMP)を対象として、次のような情報が出力されます。

※対象: z/OS 3.1、RSM APAR OA63030(z/OS V2R4、V2R5)

image

 

【参考情報】

 

■z/OS 3.1 SDSFでは、DA、ASパネルの「MemLimit」カラム表示が、次のように変更されました。

①MEMLIMIT値として「NOLIMIT」指定が有効な場合、従来の「16383PB」ではなく「NOLIMIT」を表示

②MEMLIMIT値として「0(ゼロ)」指定が有効な場合、従来の「ブランク」ではなく「0(ゼロ)」を表示

 

※同様な変更は、SDSF DA、ASパネルにて「SNAPSHOT」コマンド(z/OS V2R2新機能)出力結果にも適用

 

■SDSFパネル表示例などの詳細は、下記のリンク先を参照ください。

#119z/OS 3.1変更点】 SDSF DA/ASパネルに表示される「MEMLIMIT」関連情報

https://community.ibm.com/community/user/blogs/shigeki-kimura1/2023/12/29/sharing-zos-upgrade-info-by-professor-kimura-119j

 

 

以上

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