メインフレームクラブ & IBM Z Japan Community

GROUP_NAME

メインフレームクラブ & IBM Z Japan Community

メインフレームをご利用いただいている皆様のスキルアップとキャリア形成を支援し、次世代の技術者を育成するために会社や世代を超えた技術者同士の交流を目的としたコミュニティーです。

 View Only

#173【z/OS 3.2変更点】 DFSMS SMS ACSルーチンの「ソース・コード」をSCDS/ACDSに自動保管

By Shigeki Kimura posted Thu April 09, 2026 06:39 AM

  

従来、SMS DC/MC/SC/SGの「ACSソース・コード」は個別データセットにて管理され、TRANSLATE後の「ACSオブジェクト」とは分離されています。

※「ACS OBJECT DISPLAY」(オプション5)で、各資源の関連性を管理

 

※ISMF PRIMARY OPTION MENU - z/OS DFSMS 3.2(DGTSMMD2パネル)➡ 「7 Automatic Class Selection - Specify ACS Routines and Test Criteria」

➡ 「ACS APPLICATION SELECTION」(DGTSFFL1パネル)➡ 「5. Display - Display ACS Object Information」

➡ 「ACS OBJECT DISPLAY」(DGTIFFL5パネル)

image

 

【z/OS 3.2の変更点】

 

■z/OS 3.2では、ISMF、NaviQuestによるACSソース(DC/MC/SC/SG)のTRANSLATE処理を行った際、省略時解釈として、「ACSソース・コード」がSCDSに保管されます。(この挙動を制御するオプションはありません)

※SCDSへの「ACSソース・コード」の保管は、z/OS 3.2環境でTRANSLATE処理を行った場合に限定

※SCDSの活動化時にはACDSにもコピーされ、SMS SCDS/ACDS上でACS関連の「オブジェクト」と「ソース」が一体化

 

■「SETSMS SAVEACSSOURCE」新コマンドを通じて、SCDS/ACDSから、「ACSオブジェクト」と整合性のとれた「ACSソース・コード」を既存の順次データセット(RECFM=FB/VB)に抽出できるため、手元のACSソースをリカバリーする際にも有用です。

 

※SETSMS SAVEACSSOURCE(acs-type,cds-name,output-dataset-name)

・acs-type: DC/MC/SC/SG

・cds-name: SCDS名、ACDS名、ACTIVE

・output-dataset-name: 出力先の順次データセット名(区分データセットのメンバー指定は不可)

image

 

■「DELETE ACS OBJECT」(オプション 6)では、従来の「ACSオブジェクト」に加え、関連する「ACSソース・コード」も併せて削除対象となります。

 

※ISMF PRIMARY OPTION MENU - z/OS DFSMS 3.2(DGTSMMD2パネル)➡ 「7 Automatic Class Selection - Specify ACS Routines and Test Criteria」

➡ 「ACS APPLICATION SELECTION」(DGTSFFL1パネル)➡ 「6. Delete - Delete an ACS Object from a Source Control Data Set」

➡ 「DELETE ACS OBJECT」(DGTDFFLIパネル)

image

 

「ACSオブジェクト」が存在しない場合、「SETSMS SAVEACSSOURCE」新コマンドを実行すると、下記のようなエラーが発生します。

 

※IGD341I No acs_type ACS routine source found (acs_type: DC/MC/SC/SG)

※対象: DFSMS APAR OA68574以降(PTF提供: 2025年12月)

https://www.ibm.com/support/pages/apar/OA68574

 

【関連情報】

 

■z/OSMF APAR PH68417では、「Storage Management」プラグインによる、「Version 2 ACS」(SCDS)の比較機能(「Extracted ACS」 vs. 「Source File」)などが提供されました。

※APAR PH68417: NEW FUNCTION - Comparison of SMS construct in z/OSMF Storage Management Plugin(PTF提供: 2026年4月)

https://www.ibm.com/support/pages/apar/PH68417

 

【考慮事項】

 

■「SETSMS SAVEACSSOURCE」新コマンドがサポートするのは、z/OS 3.2環境でTRANSLATEされたACSルーチン(Version 2 ACS)のみとなります。

※z/OSMF 「Storage Management」プラグイン(z/OS 3.2新機能)の「ACS」ページでは、「Translator version」として「2」を表示

 

■z/OS 3.1以下の環境でTRANSLATEされたACSルーチン(Version 1 ACS)向けには、「ACSソース・コード」が保管されていないため、「SETSMS SAVEACSSOURCE」新コマンド実行時には、次のようなエラーが発生します。

image

   

■z/OS 3.2環境でACSルーチンのTRANSLATE(「ACSオブジェクト」の再作成)を行うと、新たに保管される「ACSソース・コード」の影響で、SCDS/ACDSの必要スペース量が増加傾向となります。

   

以上

0 comments
30 views

Permalink