従来、SMS DC/MC/SC/SGの「ACSソース・コード」は個別データセットにて管理され、TRANSLATE後の「ACSオブジェクト」とは分離されています。
※「ACS OBJECT DISPLAY」(オプション5)で、各資源の関連性を管理
※ISMF PRIMARY OPTION MENU - z/OS DFSMS 3.2(DGTSMMD2パネル)➡ 「7 Automatic Class Selection - Specify ACS Routines and Test Criteria」
➡ 「ACS APPLICATION SELECTION」(DGTSFFL1パネル)➡ 「5. Display - Display ACS Object Information」
➡ 「ACS OBJECT DISPLAY」(DGTIFFL5パネル)
【z/OS 3.2の変更点】
■z/OS 3.2では、ISMF、NaviQuestによるACSソース(DC/MC/SC/SG)のTRANSLATE処理を行った際、省略時解釈として、「ACSソース・コード」がSCDSに保管されます。(この挙動を制御するオプションはありません)
※SCDSへの「ACSソース・コード」の保管は、z/OS 3.2環境でTRANSLATE処理を行った場合に限定
※SCDSの活動化時にはACDSにもコピーされ、SMS SCDS/ACDS上でACS関連の「オブジェクト」と「ソース」が一体化
■「SETSMS SAVEACSSOURCE」新コマンドを通じて、SCDS/ACDSから、「ACSオブジェクト」と整合性のとれた「ACSソース・コード」を既存の順次データセット(RECFM=FB/VB)に抽出できるため、手元のACSソースをリカバリーする際にも有用です。
※SETSMS SAVEACSSOURCE(acs-type,cds-name,output-dataset-name)
・acs-type: DC/MC/SC/SG
・cds-name: SCDS名、ACDS名、ACTIVE
・output-dataset-name: 出力先の順次データセット名(区分データセットのメンバー指定は不可)
■「DELETE ACS OBJECT」(オプション 6)では、従来の「ACSオブジェクト」に加え、関連する「ACSソース・コード」も併せて削除対象となります。
※ISMF PRIMARY OPTION MENU - z/OS DFSMS 3.2(DGTSMMD2パネル)➡ 「7 Automatic Class Selection - Specify ACS Routines and Test Criteria」
➡ 「ACS APPLICATION SELECTION」(DGTSFFL1パネル)➡ 「6. Delete - Delete an ACS Object from a Source Control Data Set」
➡ 「DELETE ACS OBJECT」(DGTDFFLIパネル)
■「ACSオブジェクト」が存在しない場合、「SETSMS SAVEACSSOURCE」新コマンドを実行すると、下記のようなエラーが発生します。
※IGD341I No acs_type ACS routine source found (acs_type: DC/MC/SC/SG)
※対象: DFSMS APAR OA68574以降(PTF提供: 2025年12月)
https://www.ibm.com/support/pages/apar/OA68574
【関連情報】
■z/OSMF APAR PH68417では、「Storage Management」プラグインによる、「Version 2 ACS」(SCDS)の比較機能(「Extracted ACS」 vs. 「Source File」)などが提供されました。
※APAR PH68417: NEW FUNCTION - Comparison of SMS construct in z/OSMF Storage Management Plugin(PTF提供: 2026年4月)
https://www.ibm.com/support/pages/apar/PH68417
【考慮事項】
■「SETSMS SAVEACSSOURCE」新コマンドがサポートするのは、z/OS 3.2環境でTRANSLATEされたACSルーチン(Version 2 ACS)のみとなります。
※z/OSMF 「Storage Management」プラグイン(z/OS 3.2新機能)の「ACS」ページでは、「Translator version」として「2」を表示
■z/OS 3.1以下の環境でTRANSLATEされたACSルーチン(Version 1 ACS)向けには、「ACSソース・コード」が保管されていないため、「SETSMS SAVEACSSOURCE」新コマンド実行時には、次のようなエラーが発生します。
■z/OS 3.2環境でACSルーチンのTRANSLATE(「ACSオブジェクト」の再作成)を行うと、新たに保管される「ACSソース・コード」の影響で、SCDS/ACDSの必要スペース量が増加傾向となります。
以上