従来、DFSMS CDS(ACDS、COMMDS、SCDS)へのアクセスを逐次化する目的で、SMSアドレス空間からからRESERVE/ENQ処理(QNAME: IGDCDSXS)が行われるため、コンテンション発生に伴う悪影響(VARY SMSコマンドとのデッドロックや遅延など)を回避するため、GRSによる「Reserve Conversion」(Global ENQ化)が推奨されています。
※PARMLIB(GRSRNLxx)メンバーの指定例:
RNLDEF RNL(CON) TYPE(GENERIC) QNAME(IGDCDSXS)
RNLDEF RNL(CON) TYPE(PATTERN) QNAME(IGDCDSXS) RNAME(*) ※GRS Star構成の場合
※下記ステートメントを使用する場合、「RNAME(dsname)」として、ACDS、COMMDS、SCDSそれぞれのデータセット名を指定
RNLDEF RNL(CON) TYPE(GENERIC) QNAME(IGDCDSXS) RNAME(dsname)
【z/OS V2R2の変更点】
■z/OS V2R2では、GRSplex構成で、「QNAME IGDCDSXS」が「Reserve Conversion RNL」に未登録の場合、システム初期設定時(IPL)、SMS構成の活動化時に、新規メッセージIGD06041Iを出力して処理続行します。
※IGD06041Iメッセージは、「VARY SMS,VOL(~),ENABLE」コマンドのように、ACDSの更新を伴うオペレーションでも同様に出力
IGD06041I SMS RESOURCE NAME IGDCDSXS IS NOT FOUND IN GRS RESERVE CONVERSION RNL. RETURN CODE 4 REASON CODE 051B0401
※宛先コード (2, 10)、記述子コード (4,12)
■PARMLIB(IEASYSxx)メンバーにて、「GRS=NONE」パラメータ、あるは、「GRSRNL=EXCLUDE」パラメータ指定が有効な場合は、該当メッセージを出力しません。
【IGD06041Iメッセージの変更点➀】
■z/OS V2R3、あるいは、DFSMS APAR OA50221/OA51201(z/OS V2R2)では、前述のメッセージIGD06041Iが一部変更され、GRS 「Reserve Conversion RNL」に未登録のデータセット名(ACDS、COMMDS、SCDS)を追加表示します。
IGD06041I SMS RESOURCE NAME IGDCDSXS FOR dsn IS NOT FOUND IN GRS RESERVE CONVERSION RNL. RETURN CODE 4 REASON CODE 051B0401
■z/OS 3.1の事例(SYSLOG抜粋)
【IGD06041Iメッセージの変更点②】
■下記のAPAR/PTFでは、IGD06041Iメッセージに関する「記述子コード」が、従来の「4,12」から「2」へ変更され、「RD」モードのコンソールでは自動的にロール・オフせず、DOM要求が出されるまでコンソール上で高輝度表示します。
※DFSMS APAR OA68447(対象: z/OS V2R5、3.1、3.2)※2026年3月提供
■変更後の「記述子コード: 2」は、「Immediate Action(IM)」を示し、「AMRF」(Action Message Retention Facility)にて保持されるため、例えば、「D R,L,CN=(ALL)」コマンドにて表示されます。
※「宛先コード」は、従来の「2,10」から「1,2,10」へ変更され、これまでIGD06041Iメッセージが非表示のコンソールにも新たに出力される可能性あり
■機能変更後のメッセージ出力例(SYSLOG抜粋)
■高輝度表示のIGD06041Iメッセージ出力を回避するには、冒頭に記載したような方法で、GRS 「Reserve Conversion RNL」に対して「QNAME IGDCDSXS」を登録する必要があります。
以上