過去の振り返り~最新コピー機能(第一回)
過去の振り返り~最新コピー機能(第二回)
過去の振り返り~最新コピー機能(第三回)
過去の振り返り~最新コピー機能(第四回)
4回にわたってFlashSystem/SVCの最新のコピー機能について解説してきました。これらのコピー(複製)機能を応用して大規模な災害発生時にもサービス継続を実現する機能もあります。2台のFlashSystemの間で完全に同期したコピーを持ち、片方のFlashSystemが重大な障害、例えば外部的な影響(火災など)で完全停止した場合に、もう片方のFlashSystemにアクセスを自動で切り換えることができます。この自動切り換えにより高い可用性(サービス継続)を実現します。

この機能は、Policy Based High Availablity(PBHA)というもので、前回のPolicy Based Replication(PBR)と同じようなポリシーを用いた設定で実装できるようになっています。
従来は、HyperSwapという名称のHA機能を提供していました。HyperSwapに比べると、PBHAは設定の容易性、柔軟性、拡張性、性能など大幅に改善されていますのでぜひご活用ください。下記に主な相違点をまとめています。
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PBHA |
HyperSwap |
| 構成する機器の種類 |
違う機種間でPBHAを構成できる(FS9500-FS5300等)
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同じ機種が2台必要(FS9500-FS9500等)
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| 構成する機器のSWレベル |
違うバージョンで構成できる |
完全に同一バージョンでのみ構成できる |
| HAできるボリューム数・合計容量 |
最大32500個、最大4PiB |
最大2000個、最大2PiB(2台で構成した場合) |
| HA化されたSnapshot |
対応 |
未対応 |
対応する機器
PBHA、PBR等は機器間で同期・非同期でデータをコピーするなど追加の負荷がかかります。このため一部の機器では搭載キャッシュメモリーの追加が必要になります。5000シリーズの場合、以下のような対応となります。下記に無い機種や詳細についてはマニュアルで確認するかお問い合わせください。
FlashSystem 5045 メモリー64GBでPBR、PBHA対応
FlashSystem 5200 メモリー256GB以上でPBR、PBHA対応
FlashSystem 5300 メモリー256GB以上でPBR、PBHA対応
FlashSystem 7300, 9500, SVCはPBR、PBHA対応
(FlashSystem 5015 はPBR、PBHA非対応)
機器間の接続方法
機器間で複製するには機器同士を接続する必要があります。以下の接続方式を提供しています。
・FibreChannel接続・・・PBHA(同期)、PBR(非同期)対応
・IP接続(TCPを使用した長距離通信)・・・PBR(非同期)対応
・IP接続 (RDMAを使用した短距離)・・・PBHA(同期)、PBR(非同期)対応
これらはデータ転送に用いられます。これとは別に管理用のIPアドレス間での接続も必要となります。(参考リンク)
よく使われているFibreChannel接続では冗長性も考慮して近距離・同一フロアで使用するような場合は下記のような構成が一般的かと思います。こちらを参考にしました。
