IBM TechXchange AIOps Group Japan

 View Only

AWS環境でのTurbonomic(AWSさんのブログご紹介)

By Yohei Nakajima posted Fri February 24, 2023 04:56 AM

  

今回は、少し前の記事(昨年11月)になりますが、AWSさんのブログとしてTurbonomicをご紹介頂いているページがありますので、そちらを少しご紹介させて頂きたいと思います。(ブログでブログのご紹介っていう。。)

IBM TurbonomicとAWSによる弾力性で持続可能なITを実現する

こちらでは、まず大きな話として、AWSとIBMはどちらも欧州気候中立データセンター協定に参加するなど、サステナブルなIT運用を目指している点、また、その実現の為には、AWS自体がクラウド基盤(データセンター・サーバなどのHW)の効率的な運用を行う一方で、クラウドの中のサステナブルな運用はお客様が行う必要があり、そのためのツールとしてTurbonomicの有用性をコメント頂いています。

要約すると以下の3点をご紹介頂いているかと思います。

1) AWS環境上でのリソースの関連性の可視化

  • アプリケーションからクラウドリージョンまでの可視化。
  • 最上位のアプリケーションから始まり、アプリが存在するコンテナ、仮想マシン、ストレージボリューム、さらにリージョンの配置など、アプリケーションをサポートする基盤となるインフラストラクチャ全体の可視化が可能。

2) リソース消費の最適化アクション

  • そんな各種リソースの中で、どこが逼迫しているのか?逆にどこが余っているか?また、そういったリソースがあったとして、アプリケーションに影響を与えずに、且つコストメリットを最大化するには、どういったアクションが必要か?
  • Turbonomicに継続して提案させることで、アプリケーションの実行に必要なものだけを無駄なく消費することを継続的に保証。

3) クラウドの移行計画からクラウド移行後も最適な構成を

  • 既存の(無駄を抱えたままの)構成でのクラウドへの移行ではなく、最適化し無駄を省いた構成での移行をサポート。
  • 実際にクラウドへ移行した後にも継続して最適なリソース管理を継続し、コストメリットを最大化させる。

その結果、「Creating a truly sustainable elastic cloud」という事で、本当の意味での持続可能な弾力性あるクラウドが実現できる、とされています。

など、、、実際のスクショも交えて分かり易くご紹介頂いておりますので、よろしければ、是非ご一読頂ければと思います!

英語のブログになりますので、ブラウザの翻訳機能などで変換すると読み易いかもしれません。



ブログを読んで(個人的な感想)

実際、この弾力性持続可能というキーワードは非常に重要ですよね。
もともとAWSの各種サービスにはEC2を始めとして、Elastic(弾力性)という単語が多用されている通り、弾力性があるからこそ柔軟な運用が可能で、それによってパフォーマンス・コストメリットの最大化が可能になる、という点がクラウド利用の大きなメリットの一つかと思います。

ただ、現実的には以下の様な弾力性を生かせていないケース、結構あるかと思います。

  • IT環境のモダナイズを目指していたが、結局クラウドへの移行が目的となってしまい、当初予定していた程コストメリットが出ない(Liftだけで終わってしまった。むしろコストオーバー)
  • たまに(年1回とか)構成の見直しは行うが、継続的に出来ていないため機会損失しているケース(半年前にやっていれば累積でxx百万円はトクしていた…)
  • パフォーマンスリスクの放置(ある日、閾値超えてやっと気が付いた)
    など。。

持続可能弾力性があれば、この辺りの問題は解決できるわけで、AWSさんのブログ、イイこと書いて頂ているなぁ、と勝手に嬉しく思った次第です。
(とはいえ、ブログの投稿者として思いっきり弊社のUS側のエンジニアの名前も書いてあるので、そりゃそうですね、というところではありますが…(笑

という事で、今回はAWSさんのサイトのブログを取り上げさせて頂きました。

なお、冒頭のAWSとお客様によるサステナビリティの考え方は"AWS Well-Architected Framework"の6本柱の一部として詳細が記載されておりますので、こちらも宜しければご参照下さい。

また、Turbonomic自体は、今月になって8.8.0という四半期に一度リリースレベルのバージョンが公開されており、v8.7.xで追加された各種機能強化を含む最新の安定バージョンとなっておりますので、この辺りの内容についても追って改めてご紹介できればと思います。

引き続きどうぞ宜しくお願いいたします!





0 comments
35 views

Permalink